線描の言語表現:「松本竣介 線と言葉」(平凡社、2012)より(3)

歩いてゐて好ましい建物にうちあたることは日常の習慣になってゐる。
その時僕は荒々しい数本の線でその建物を失敬してくるだらう。


真白な地の上に黒い線を一日引ひてゐるだけで、僕の空虚な精神は満
足する。


<本日の絵>に示した1930年代の明るい青や緑の色調から、戦時下に
かけて内省的な暗い色調に変化していきますが、都会の建物や人物の
線描を捨てなかった松本の気持ちがよく表れています。
(終り)

<本日の絵>
松本竣介 郊外 1937
MatsumotoShunsuke_Suburban_Landscape_1938(縮小)

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