fc2ブログ

ベルト・モリゾのどの絵がいい?  「マネとモダン・パリ」展(2)

本美術展のポスターになっているくらいですから、
ベルト・モリゾをモデルとして描いた下記の絵は
目玉なのでしょう。

ベルト・モリゾ
(出展:wikimedia)

こちらを見ている彼女のまなざしは、知的で、
何か決意を秘めているように見え、インパク
トを感じます。

けれども今回、数多くの彼女をモデルにした
絵が出品されていて、(確か5つか6つ)それ
ぞれまったく印象の異なるのです。

マネは彼女をモデルにさまざまな実験をして
いるかのようです。

中でも、下記の絵が一番気に入りました。

ベルト・モリゾ肖像
(出展 wikimedia)

写真では、なかなか分かりづらいのですが、
黒の衣装が漆黒に塗られ、この写真では感
じることが出来ない勢いのある筆遣いが見
られます。

さらに、この黒の衣装に対して、背景の緑
が映えて、全体に落ち着いた、心地よい
色感です。
これは、写真、印刷コピーではとても伝え
ることのできないものです。

ついでにいえば、教室ではN先生は、人物の
「手の表情」がとても大事だと言います。

この絵の手の表情が、彼方を見つめるモリゾ
の表情とマッチしているように思います。


<本日の絵>
本日は休みます。

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)