高槻・三好山(芥川山城)里山探訪(浦堂・宮之川原・塚脇・西之川原)(1)

大阪の街スケッチを続けているうちに、街の景観にある特徴
があることに気づいてきました。

7月末にまとめの記事を掲載しました。少し長くなりますが、以
下に引用します。


 昨年奈良の今井町に訪問して以来、よく見ると街がまだら模
 様になっていることがわかってきました。すなわち、新建材の
 家屋とマンションや店舗や工場群をとりのぞくと、山際や川べ
 り、田畑の中に忽然と瓦屋根の江戸時代から明治期そのまま
 の景観がところどころに現れるのです。東京ではまったく経験
 したことがありません。

 その部分は、中心に寺社、まわりに土塀に囲まれた瓦屋根、木
 造建屋が路地を挟んで密集しており、中に入ると江戸末期か明
 治大正昭和初期の街にタイムスリップしたかの感覚にとらわれ
 ます。

 注目したいのは、新建材やコンクリートの家は少なく、むしろ新
 築で瓦屋根、土蔵、瓦屋根付き塀が新築で立て直され続けてい
 ることです。

 ですから、100年以上前の家が保存されている(もちろんあります
 が)というより古い景観が再建され続けてるのです。すなわち、そ
 の街は観光対象ではなく、生活そのものの現場になっていること
 が大きな特徴です。


さらにその特徴の例示として、高槻市の東端の集落「梶原」地区を
紹介しました。(下の地図では、右端の位置になります。以前の地
を参照ください。)

高槻市三好山里山map(正)

今回、例示の2番目として、表題の三好山(芥川山城)里山探訪(浦
堂・宮之川原・塚脇・西之川原)を行いました。(上の地図で赤い円で
示しています)

梶原地区と違って、日本史的にはそれなりにメジャーな場所です。す
なわち、信長より先に天下人となった「三好長慶」の居城、「芥川山城」
がある三好山の膝元にある集落群だからです。(地図では三好山は
青の円で示しました)

しかも、高槻市の、中央部分、平野が広がっているのですが、不思議
なことに開発されておらず大部分に田が広がっています。そして稲穂
が垂れる田からは、重厚な瓦屋根を持つ木造建築群が見渡すことが
でき、集落に入りこむと戦前の日本の近郊農村に迷い込んだかの錯
覚を持ちます。

高槻市は、大阪の典型的な衛星都市、ベッドタウンです。にもかかわ
らず、この平坦で絶好の開発対象の土地が、あの高度成長期のすさ
まじい開発を逃れて保たれているということ自体不思議ではありませ
んか。

東京近郊ではとてもありえないことです。
(続く)

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック 人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)(縮小)

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京都・祇園白川スケッチ会見学(2) 祇園辰巳橋へ向かう路地スケッチ

「京都のスケッチポイント探しは難しい」とこのブログで何回も
書いてきました。

祇園白川界隈もその例にもれません。 どこを向いても絵にな
るので、ある意味ではスケッチポイントだらけと言えるのですが、
あえてきたない表現を使うと「手垢がついた」風景になりそうで、
描いてみたいという気持ちにならないのです。

実際、二日前に下見をした時には結局白川沿いではポイントを
見つけることができませんでした。

四条通と白川との間は、完全に夜の歓楽街になっていて、いわ
ゆる京都の町屋建築はほとんど消滅しています。おそらくこれま
で誰も描こうとしてこなかったと思うのですが、逆に観光とは別の
京都の姿ともいえ、こういう場所の方が都市スケッチになるような
気がします。

とはいえ白川スケッチとはならないので、その歓楽街から北へ、
白川にかかる祇園辰巳橋に通じる路地に外個人観光客を含む
様々な人が行き交っている(もちろんレンタル着物を来た外国人
観光客を含む)のを見てスケッチ場所として好ましく見えてきまし
た。

        白川界隈

フライングタイガースケッチブック2枚続きにいったん建物だけ描
き、この日は路地を通り過ぎる人々を素早くスケッチしました。
(<本日の絵>)

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック2枚続き 祇園辰巳橋へ向かう路地(線描)
祇園辰巳橋への路地(線描)(縮小)
たてもの全面にすだれがかかっていますが、有馬温泉の「芸妓さんの浴衣会」
スケッチで描きなれていたので、建物はすばやく描けました。

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京都・祇園白川スケッチ会見学

関西ぺんすけ会のスケッチ仲間であるTAMAさんの京都教室
(NHK文化センター)の野外スケッチ授業を昨日見学してきま
した。

TAMAさんの教室が9月一杯で閉めることになり、10月から同じ
長沢まこと方式のスケッチ教室を私が始めることになったため
に見学することになったからです。

10時半に南座前で集合し、生徒さんと挨拶を終えた後、祇園白
川に向かいます。

意外なことに関西生まれなのにTAMA先生は京都は良く知らな
いとのこと、私の方がむしろ詳しいので、午後の再集合場所候
補まで私が紹介することになりました。
(実は白川には何度もスケッチポイント探しに行っているので詳
しいのです。昨年春の「祇園白川を」さかのぼる」の記事をご覧
ください。)

再集合場所を決めた後、各自スケッチポイント探しに散会です。

連日36度以上続いていた暑さも、この日はラッキーなことに涼し
い日になり助かりました。

祇園新橋通りと白川が一緒になる辰巳大明神のあたりには、相
変わらず多く行き交う外国人観光客と結婚式の前の撮影がひっ
きりなしに行われています。
     白川界隈3 祇園白川
(続く)

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック 人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)(縮小)
都会の中でよくみかけるポーズのスケッチです。

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TAG : 京都

銀座和光ビルと銀座通り(線描)

有志展ではゆっくり話せなかったので、終了後銀座で夕食
をとり旧交をあたためました。

皆さんと別れたあと、夜の銀座をブラブラしてみます。銀座
を訪れたのは、たった1年前なのに、まったくくビルの様相が
変わっているのには驚きます。

関西にだんだん慣れた目でみると、東京のモダンさがます
ます際立ってくるような気がします。(資本の投下スピード
とみてもよいかもしれません)

松屋のビルの壁面の大広告、三越百貨店西向かいの「銀座
ライオン」の新築ビルなどかなりの変化を感じました。

      銀座松屋 銀座三越

出発時間に少し時間があるので、夜の和光ビルを急いでスケッ
チしてみました。(<本日の絵>)

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック2枚続き 銀座和光と銀座通り
銀座和光ビルと銀座通り(線描)
以前は、このフライングタイガースケッチブックでも、ゆっくり
細かく描いていたのですが、最近は短時間で描く、早描きを
試みています。このスケッチの場合、ビルの窓を除いて、か
なりのスピードで現場で描きました。

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有志展2016訪問

すでに終了していますが表題のスケッチ展に行ってきました。
(案内状を<本日の絵>に示します。

以前は、ゆあさようこさんの教室展だったのが、今年から形を
有志展に変えて開催されました。

今月はじめに東京に行ったのですが、大阪に帰る金曜日の最
終時間前に立ち寄りました。スケッチ展の様子を下に示します。

  有志展5 有志展
  有志展2 有志展3

平日なので知り合いのスケッチ仲間に会うことはできないだろうと
思っていたら、ゆあささんだけでなく旧知のスケッチ仲間3名の方
茶木さん小野里香さん吉元かりんさん)にお会いすることが
できました。

<本日の絵>
有志展案内状
有志展2016

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有馬温泉「芸妓さんの浴衣会」スケッチ(2)

最初の唄と三味線中心の出し物から、次は踊りだけの演目
に移りました。

目の前の観客も若い女性に入れ替わったので、その後ろ姿
も入れて、芸妓さんの踊りをスケッチしました。

<本日の絵>
フライング炊い亜g-スケッチブック 有馬温泉「芸妓さんの浴衣会」
有馬温泉(浴衣まつり)388(縮小)

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有馬温泉「芸妓さんの浴衣会」スケッチ

7月の末に有馬温泉に行って来ました。

生まれて初めての訪問です。前々から、行きたいと思っていましたが、なか
なか機会がなかったのです。

阪急高槻駅で、有馬温泉・六甲1日乗車券を購入して、阪急六甲駅で下車、
バス、ケーブルカー、そして山頂でまたバス、ケーブルカーを乗り継いで、
有馬温泉駅に降り立ちました。

               有馬温泉

ケーブルカーの駅から歩くこと7-8分(だったと思います)
温泉街の中に入ったころ、公共と思われる建物の前で粋な浴衣姿のお姐さん
たちが案内板で何かを貼っています。

近づくと、もうすぐ「浴衣会」があると案内が。

中に入り、30分ほどする唄と踊りが始まりました。

芸妓さんの浴衣まつり2  芸妓さんの浴衣まつり 芸妓さんの浴衣まつり3

さっそくスケッチ開始です。
(続く)

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック 有馬温泉浴衣会
有馬温泉(浴衣まつり)387(縮小)

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京都・新風館広場(彩色)

以前報告した京都・新風館ビルの広場の線描を彩色しました。(<本日の絵>)

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック 2枚続き 京都・新風館広場
京都・新風館広場(彩色)(縮小)

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高槻市安満北の町から梶原へ(3) 梶原地区東端へ

中心部からさらに西国街道を進みます。 山裾の日蓮宗のお寺「一乗寺」
に寄り、さらに地区の東端を目指します。

伝統的な木造建築が相変わらず続きます。するとお堂のような建物があり、
梶原一里塚跡の説明表示がありました。芥川宿には江戸時代の一里塚が
あり、そこから数えて一里の場所になります。

一乗寺 梶原一里塚跡前 梶原一里塚跡

ここで西国街道沿いの梶原地区の散策はやめ、もとに引き返して、淀川の
方向に向かうことにしました。

実は阪急京都線の線路を超えて梶原地区の家屋が続いています。水田が
広がり、その中に木造建築と路地が続き、都会の中に、その部分だけ農村
風景が際立ちます。 

         梶原地区遠望

田んぼの中の集落を抜け、国道171号線まで出て、帰路につきました。

なお、今回の梶原地区散策では、予想外なことに二つの大木に出会いまし
た。一つは畑中神社で、もう一つは一乗寺境内です。

         畑中神社クスノキ  一条寺の大楠

大阪の市街ではめったに大木に出会わないので、このように身近なところで
出会ったのには驚きました。いずれ、スケッチしてみます。
(終わり)

<本日の絵>
フライングタイガー 人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)383(縮小)

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高槻市安満北の町から梶原へ(3) 梶原地区中心

梶原地区の入口で感じた印象は、中心部に向けてますます
深まります。

       梶原7

特に田中寺、畑中神社の周りは、まるで戦前の村に迷い込んだ
感じすらします。

梶原8 梶原9 梶原10

梶原11 梶原12 梶原田中寺

しかし、上記写真の建築物の中で、真新しい長い瓦屋根の塀に
ご注目ください。もし保存を意識するのなら、どの家も古典的な
土塀を統一して復元しようとするでしょうが、瓦屋根を除いて、
塀の部分はまったく意匠はバラバラです。

しかし、これだけ長大な塀を新築するとするとどれだけ費用がか
かるのでしょうか。

塀の中には、最近建てられたと思われる、重厚な木造建築が収
まっています。

上の文章の中で、まるで「戦前に迷い込んだ」といいましたが、戦
前の村落では寺社や庄屋や大店クラスの家以外は河原屋根や
塀はなかったかもしれないので、これは現代の景観と見たほうが
良いのかもしれません

それにしても各家が自主的にこのような家を作っているとしたら、
何がそのような意識を持たせているのでしょうか?

莫大な建築費用をかけ、住みにくい(と思われる)純和風の家を
建てるのは、関西特有の理由があるのかもしれません。

静まり返って誰もいない畑中神社境内横の広場に立つと、この観
光的には無名の村がもつ上代からの歴史が感じられます。

    梶原畑中神社 梶原畑中神社2

説明文を読むと、この神社は明治の神仏分離で分けられたようで、
7世紀に建てられた「梶原寺」という古代の大寺院址にあります。
この梶原寺の窯で焼いた瓦6000枚を東大寺に提供したとのこと
です。

あっというまに千数百年の時をさかのぼるところは、関西の土地
ならではと思います。
(続く)

<本日の絵>
フライングタイガー 人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)382(縮小)

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