関西の都市スケッチポイントについて(3)

4)このような場所は国宝があるわけではなく、またマスコミに取り上げられる
 ような観光スポットもありません。一部を除いてまったく無名で地味な場所
 がほとんどですが、にもかかわらず、路地を歩くと、足元に歴史の教科書で
 習った有名人の足跡がさりげなく出てきます。

 東京を除いて、歴史上の人物が街中にさりげなく出てくる場所はそうそうあ
 るものではありません。少なくともスケッチでくまなく歩いた仙台は、芭蕉や
 林子平などの例はありましたが、やはり関西の密度の高さには比較になり
 ません。

5)これらの場所の中心にある寺社、特にお寺ですが、街中にある浄土宗、浄
 土真宗系、法華宗系のお寺について、あらためて注目せざるを得ませんで
 した。

 若い時には、奈良、京都、滋賀での世界遺産級の寺社ばかり目につきました
 が、現実の街歩きでは京都の街はいうまでもなく、平野に点在する街々の中
 心にあるのは禅宗をのぞき大半は本願寺系、法華宗系のお寺ばかりです。

 しかも、街々の成り立ちを歴史的に考えると、無名の人々や町人が主役の
 「寺内町」や「市中のお寺」、さらには武士階級の寺も含めてこれまでの見方
 が変わらざるを得ませんでした。

 これらのお寺は、室町期からの惣村、寺内町の形成、信長との攻防、最終的
 には大阪石山本願寺の闘いまで、戦国大名間の闘いとともに歴史の主役を
 演じたことを、街を歩きながらあらためて知ることになりました。
(続く)

<本日の絵>
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ人物スケッチ会)
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)374(縮小)

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関西の都市スケッチポイントについて(2)

個別の場所の紹介をする前に、関西(大阪)の街スケッチで感じた大ぐ
くりな特徴を順不同でまとめてみます。
(具体的な場所を紹介するときに、追加、修正があるかもしれません)

1)どの場所の街の景観の背後には長大な歴史の流れており、実際
 街を歩けば、縄文、弥生の遺跡だけでなく、飛鳥、奈良の時代から、
 昭和に至るまでの各時代の史跡にぶち当たります。

2)至る所に、歴史上の人物がかかわった案内板があります。若い時
 には、古代史ブームや仏像への世の中の関心に引きずられたのか、
 鎌倉以降の歴史史跡に眼を向けることはほとんどありませんでした
 が、現代の関西の都市街区のベースは、古代や平安、鎌倉ではなく
 室町以降、戦国時代、特に秀吉による街づくりの影響が大きく残っ
 ていることがわかってきました。 

3)電車から見える景観は、新建材を使った建築物やマンション群が延
 々と続き、日本宣告で見慣れた画一的な現代都市風景です。当初は、
 現代都市としての京都や大阪、神戸の特徴を探していました。

車窓(茨木市)
(阪急電車京都線の電車から茨木市近辺の西方を写しています。普通の都市風景が続きます。)

 しかし、昨年奈良の今井町に訪問して以来、よく見ると街がまだら模
 様になっていることがわかってきました。すなわち、新建材の家屋と
 マンションや店舗や工場群をとりのぞくと、山際や川べり、田畑の中
 に忽然と瓦屋根の江戸時代から明治期そのままの景観がところどこ
 ろに現れるのです。東京ではまったく経験したことがありません。

 その部分は、中心に寺社、まわりに土塀に囲まれた瓦屋根、木造建
 屋が路地を挟んで密集しており、中に入ると江戸末期か明治大正昭
 和初期の街にタイムスリップしたかの感覚にとらわれます。

 注目したいのは、新建材やコンクリートの家は少なく、むしろ新築で瓦
 屋根、土蔵、瓦屋根付き塀が新築で立て直され続けていることです。

 ですから、100年以上前の家が保存されている(もちろんありますが)と
 いうより古い景観が再建され続けてるのです。すなわち、その街は観光
 対象ではなく、生活そのものの現場になっていることが大きな特徴です。

(続く)

<本日の絵>
人物スケッチ(あんカフェ人物スケッチ会にて)
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)373(縮小)

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関西の都市スケッチポイントについて(1)

ほぼ3年近く、特に昨年は集中的に関西の都市を中心にスケッチを重ねてきました。

そのさい、関東、特に東京と対比させて、京都、神戸、奈良、大阪と個別の特徴をま
とめてきましたが、肝心の大阪については、これだっという特徴をまだ捉まえ切れて
いません。

ただ、昨年の奈良の今井町スケッチ、京都の伏見、滋賀の彦根(伏見、彦根ともに
まだ記事にしていません)、長浜、高槻城と城下町の町屋、三国街道宿場町の芥川
宿(まだ記事にしていません)、じゃばらスケッチ展を行った吹田の南高浜町の浜屋
敷、お隣の内本町の西尾家住宅やその近隣、高槻市の富田一帯、高槻のお隣の枚
方宿、最近では、三好長慶の芥川城の里山の村落(安満、安岡寺、服部、宮野川原、
西野川原)から西へ、茨木市の安威地区を訪問して何となくわかりかけてきました。
(富田、枚方、里山の各地区、安威についてもまだ記事にしていません)を訪問する
なかで、つかみかけてきました。

頭を整理するために、この場所を借りて最近考えていることを、各場所を紹介しなが
らまとめていきたいと思います。
(続く)

<本日の絵>
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ人物会にて)
人物スケッチ(あんカフェオープンアトリエ)372(縮小)(
あんカフェオープンアトリエの午後に開催している人物スケッチ会での作品です。
作成時期は4月か5月ごろ。いつもは上半身あるいは全身を描くことが多いので
すが、顔だけのスケッチ像です。

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TAG : 都市スケッチ

池袋デニーズ朝食風景(線描)

先々週末、朝6時半に池袋サンシャインタワーに到着する深夜
バスに乗り、東京に行きました。

自宅に戻る前に、朝食をとるためにデニーズに入ったところ、店
内が若者だらけなのに驚きました。

朝食を終え、コーヒーを飲みながら話し込んでいる店内の若者を
スケッチしました。
(<本日の絵>)

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック 2枚続き 池袋デニーズ朝食風景(線描)
池袋デニーズ(線描)(縮小)
朝、7時ごろにも関わらず、このお店だけでなく、サンシャインタワーに通じる道路は
若者で埋まっています。まるで竹下通りのようですが、何の目的で歩いているのか謎
です。今後のテーマとします。

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スケッチブック展in 東京FIND

表題のスケッチブック展に出展していたフライングタイ
ガーのスケッチブックとアロハシャツのデザイン画が、
挨拶状とともに届きました。

スケッチブック展(東京)(ブログ用)

スケッチブック展とは何かを知りたい方は、今回のスケ
ッチブック展を主宰したyou-me★さんのホームページ
詳しいのでご覧ください。

フライングタイガーのスケッチブックの絵は、このブログで
ときどきご紹介していますが、アロハシャツのデザイン画は
まだでしたので、この記事で紹介します。

これまで各地で開催されたスケッチブック展では、このような
デザイン画の展示はなく、今回がはじめての試みです。

私もとまどいながらもデザインしてみました。

題材は、何でもよいというので、5月に行った、伊丹のバラ園
で撮影したバラをモチーフにすることにしました。
<本日の絵>に示します。

なお、今回のスケッチブック展の展示状況は、上記挨拶状に
示されていますが、詳しくはスケッチブック展のホームページ
の中の記事をお読みください。

<本日の絵>
アロハシャツデザイン画
スケッチブック展(東京)アロハデザイン(ブログ用)
今気が付きましたが、襟の付近の裏地を描くのを忘れました。
アロハシャツの場合、裏地はないと思いますから、反転させた
模様をあとで描くことにします。

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TAG : デザイン

「ボストン美術館蔵 おれたちの国芳 わたしの国貞」展訪問

6月のある日、神戸市立博物館で開催中の表記美術展に行ってきました。

           国貞展

美術展については、何度もこれまで述べていますが、「線スケッチ」の観点
でテーマを選び訪問しています。

浮世絵は、線スケッチの観点で外せないテーマですが、今回は特に「国貞」
に注目しました。

実は、5月ごろBSのある美術番組で、画面にくぎ付けになったのです。それは、
<本日の絵>に示した、(1)「御誂え三段ぼかし」と(3)おいらんの浮世絵が
大写しされた時でした。

「何という洗練さ、現代性」というのがその時の第一印象です。作者は「国貞」。

これまで、定番の「歌麿」「北斎」「広重」に加えて、ここ半世紀、特集されるこ
とが多い「国芳」や幕末の「月岡芳年」、「河鍋暁斎」の名前に比べて「国貞」の
影が薄かったことは否めません。

私自身、国貞の名前は知っていましたが、作品を意識して見たことがありませ
ん。実際、画集や本でもほとんど目にすることがないのです。

生存中は、「国貞」が、当代一の浮世絵師であり、大人気を誇ったということで
すから、当時の人々を熱狂させた何らかの魅力があるはずです。

ラッキーなことに、巡回展として神戸にBS番組で紹介された美術展がやってき
たのです。

今回展示された作品は、驚くほど素晴らしい保存状態で、当時のままの姿で
見ることができます。<本日の絵>に取り上げた作品以外も、魅力的な作品
が多いのですが、ここでは国貞のセンスが一番光っていると思ったものを取り
上げました。

(1)の作品の背景のデザイン、配色の現代性は驚くほどです。他の、浮世絵
師にはないものです。現代でも通用しそうな内容です。

さらにご紹介したいのは、藍一色で仕上げた(3)の作品です。これこそ実物で
是非見ていただきたいのですが、いくら眺めても飽くことがありません。大げさ
ではなく、震えるほどの感動を覚えました。
おそらく、これほどまでに洗練された作品が、200年ほど前の日本で作成され、
それが我が目の前にあるということに感動したのではないかと思われます。

国芳の絵に比べて、大向こうをはる派手さはありませんが、繊細で都会的なお
しゃれなセンスが、当時の大都会、江戸の人々を魅了させた理由だと思われま
す。

なお、この展覧会では、写真撮影が許可されています。<本日の絵>に示した
のは、館内で私が撮影したものです。この写真では、現実の絵の良さが伝わり
ません。特に(3)については、まったく伝わる質ではないので残念です。
すくなくとも、「御誂え三段ぼかし」については、オフィシャルサイトの作品紹介で、
ごらんください。

<本日の絵>
国貞の浮世絵
(1)御誂え三段ぼかし
国貞2
(2)五人男揃浴衣(ごにんおとこそろいのゆかた)
国貞
(3)中万字や内 「八ツ橋 わかば やよい」「松葉屋内 粧ひ わかな とめき」
  「姿海老屋内 七人 つるじ かめじ」「扇屋内 花扇 よしの たつた」
  「弥玉内 顔町 まつの こなつ」
国貞5

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7月度関西ぺんすけ会:海遊館スケッチ(一人スケッチ会)

動物シリーズに決まった関西ペンスケ会の7月度の行き先は、
大阪の水族館「海遊館」です。

7月4日の月曜日の午前、ゆったり高槻の実家で仕事をしてい
ると、突然電話がなりました。関西ペンスケ会のメンバーのふく
さんです。

なんと「海遊館」で、全員待っているというのです。そう、7月の
ぺんすけ会の日にちを間違えたのです。

ということで、迷惑をおかけしたことを頭を下げながらお詫びする
しかなく、参加をあきらめました。

しかし、間違えたことがなんともくやしいので、次の週の11日、一
人参加をすることにしました。

高槻市からは海遊館入場料付きの1日乗車券切符を買い、生ま
れてはじめて、地下鉄中央線大阪港駅に降り立ちました。

強い日差しの中5分ほど歩くと、それらしいビルが見えてきました。

       海遊館3

さっそく入場しましたが、午前中はスケッチポイントを探すだけにし
ました。お昼過ぎに海遊館を出て、御堂筋まででかけてレトロビル、
「綿業会館」をスケッチして時間をつぶし、午後5時過ぎ、再び夜間
照明タイムに再入館しました。

午前中に検討をした、大水槽前のスケッチポイントで、線描しました。
(<本日の絵>)

     海遊館 海遊館2

<本日の絵>
ファブリアーノ F8 海遊館(線描)
海遊館(線描)(線描)
ド迫力の絵にするためには、じんべいざめが目の前に近づいたときを
狙えばよいのですが、それはまたの日にして、遠くのイワシの群舞を
描くために小さく描くことにしました。

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静物スケッチ(彩色)

少し、記事を休んでおりましたが、再開します。

この記事では、前回の記事で紹介した、静物スケッチの彩色を行いましたので
<本日の絵>に示します。

<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック 静物(彩色)
静物スケッチ(彩色)(縮小)

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TAG : 静物スケッチ

静物スケッチ

あんカフェオープンアトリエの昨日、カフェの棚に珍しい形の
野菜が籠に入っていたので、スケッチしてみました。
(<本日の絵>)


<本日の絵>
フライングタイガースケッチブック 静物スケッチ(線描)
静物スケッチ360(縮小)

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生駒の猫カフェ(彩色)

以前紹介した「生駒の猫カフェ」(線描)の彩色を行いました。
<本日の絵>に示します。


<本日の絵>
ワットマン F4 生駒の猫カフェ(彩色)
生駒の猫カフェ(彩色)(縮小)

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TAG : カフェスケッチ