栄西禅師八百年大遠諱慶賛特別展「細川護煕 襖絵と屏風の世界」

ブレッソンの展覧会を見た後、京都・都会スケッチのポイントを調べる
ために、祇園界隈を歩き回りました。

祇園界隈は、学生時代はほとんど足を踏み入れたことがありません。
観光客の波に乗って、祇園新地甲部歌舞練場地区にはじめて足を踏
み入れました。正門、八坂倶楽部、本館玄関など、大正から昭和初期
に至る建築物だらけだということを知りました。
いずれ、きちんと見に来なければならないでしょう。

      四条通 歌舞練場

さらに、先の建仁寺に向かったところ、見覚えのある人物が、絵筆を握っ
ているではありませんか。

      細川護熙 細川護煕

元首相の細川さんが、偶然表題の展覧会をこの建仁寺で開催中だった
のです。

首相を辞めた後、焼き物に専心し、現在プロとして成り立つほどだという
ことは、いろんなところで見聞きしましたが、書や襖絵を描くほどだという
ことは聞いていませんでした。

さっそく、入ることにします。

想像以上に多く、しかも大規模な展示でした。

襖絵は、何とも不思議な味を持つ絵です。書も、うまいのか下手なのか
私にはわかりません。(ただ、花瓶や、置物の陶器は、一目見ただけで
玄人はだしだということはわかります。)

特に襖絵はコメントを超越している感じがあります。
おそらく、この記事の読者は、ご覧になっておられないと思いますので、
コメント抜きで、写真でご紹介します。
(写真は自由に撮ってよいとのことでした。)


       細川護熙細川護熙

       細川護熙細川護熙

        細川護熙 細川護熙

お殿様芸だと悪口をいう人もいるかもしれませんが、これだけ、
堂々と展示されているのを見ると、そのような評価を超越する
ものを感じます。

せっかく、全作品を写真にとったので、「追記」に載せておきます。
ご興味のある方はご覧ください。

<本日の絵>
muse SKETCH B5 四条通祇園・帽子スクール店頭
四条通り、祇園・帽子屋012
四条通に面した古い家のショーウィンドウが面白く、
すばやく描いてみました。色のグラデーションなどが、
飛んでしまったので、ここでは平面的になってしまい
ました。

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砧公園ソメイヨシノスケッチ(彩色版)完成(2)

以下、「線」と「色」に対する先生のコメントの要点です。

 ・線スケッチの場合、色よりも線の出来が見抜かれる。線を
  見る目を持たなくてはならない。
 ・線には三つの性質がある。
   1)太さ(太いか細いか)
   2)スピード(速度)
   3)圧力
 ・1)は、ペンの種類で決まり、3つの性質の中では重要度
  は小さい。
  2)は、絵に速さ、時間性を与える。
  3)は、筆圧に関係し、3つの中では一番重要である。なぜ
  なら、描き手の意識が入っているから。
 ・どんなに色をキレイに塗っても、土台となる線に、その人が
  かけた意識が表れていなければ、化粧と同じで表面だけの
  キレイさでしかない。
 ・なぜ、自分がフェルトをペン先に持つ水性サインペンを用い
  始めたのか。これがあって、はじめて筆と同じように、描き
  手の意識を、筆圧で表現できるようになったから。

実は、教室では、ことあるごとに、以上の趣旨は、伝えておられ
るのですが、線の性質の分類と、数十年前NYで、N先生が見つ
けられた、日本の技術革新の成果であるフェルト水性サインペン
の必然性について聞いたのは初めてのような気がします。

どうやら、あれほど、促されたのは、私の絵を題材にして、桜と
いうテーマを線で表現することの難しさ、線スケッチにおける線
の本質を生徒全員に伝えたかったからなのでしょう。

一方遅まきながら、同じ水性サインペンの中でも、これまで、な
ぜ「三菱リブ・毛筆タッチ」に自分がこだわってきたのか初めてわ
かりました。

ピグマのような線幅が一定の、製図的な線では、表現が単調です
し、筆ペンだとあまりにもやわらかで、本当の筆の奥深さがでず、
中途半端な感じ。

きまじめな製図線を表現するための固さもあり、一方、筆圧を適
度にコントロールして表現できる筆先を持つサインペンでなけれ
ばならなかった。

まさにそれが「三菱リブ・毛筆タッチ」だったのです。

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(京王線)
人物スケッチ(京王線)027
特に言葉はありません。どうバランスが悪くなろうと、
前の座席に人がいれば、次々とスケッチしています。

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砧公園ソメイヨシノスケッチ(彩色版)完成(1)

さて、厳しい評価を受けた「新宿御苑・関山」の絵の紹介もそこそこに、
N先生の声に促されて、慌てて「砧公園ソメイヨシノ」の絵の紹介に移り
ます。

スケッチの彩色版の全体像を<本日の絵>に示しました。詳細を見た
い方は、下のサムネイルをそれぞれクリックください。

      H25砧公園ソメイヨシノ(左)(25)H25砧公園ソメイヨシノ(右)(25%)

以前の記事では、幹の墨塗りの段階の絵をご紹介し、今後色塗りを進
めると、白描画が持つインパクトが薄れていくのではという怖れも述べ
ました。

ということで、色塗りは薄く、また桜の花は、極力ピンクを塗らず、白の
部分を残しました。そのせいか、恐れるほどではなく、何とか、もとの白
描の強さを保てたかもしれません。

実際、先生からのコメント(正確な表現は忘れました。意訳です)。「この
絵は、新宿御苑・関山の絵に比べ、はるかによい。特に、幹の線描に見
られるように、線に力、速度があり、作者の想いが伝わる。」そしていつ
になく、彩色について、「色塗りはこれでよい。明るい緑の地面と幹の墨
色との対比がよいので、これ以上塗る必要はない」とOKがでました。

さらに、これで終わらず、なぜペン(線)スケッチなのか。NY時代、苦しん
て創めた、現在のペン(線)スケッチの本質について語り始めました。
(続く)

<本日の絵>
ワットマン F10x2 H25砧公園ソメイヨシノ
H25砧公園ソメイヨシノ(結合)
人物は、実際よりも少なくして、桜に視線が行くようにしました。実際には、
大勢いた見物人のほとんどを省略しています。
なお、手前の女の子は、分かりにくいと思います。袋を持ってしゃがみ、落
ちた桜の花びらを集めている姿です。

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新宿御苑桜・野外スケッチ講評会

教室の野外スケッチ作品の講評会が25日の土曜日にありました。
線描の写真画像は、すでにご紹介しています。

講評会には、もちろん色塗り作品を持っていきました。<本日の絵>
に作品を示します。

今回は、昨年の厚塗りに懲りて、薄く塗ってみました。

特に、苦労したのは、ヒマラヤスギのあのマッシブな枝ぶりです。日
が照りかえる部分と深く沈み込むような暗い部分とを意識して塗り分
けてみました。

次に苦労したのは、建物の白さです。実際にはまぶしいほどの白な
のですが、それでは目が痛くなるので、少し黄ばんだ色に塗ってい
ます。

当然、ガラスに映る関山がこの絵のハイライトです。
しかし難しい。内部の部屋の様子と映り込む関山の塗り分けには迷
いました。

とまあ、こんなに苦労しましたが、講評はいかに?

結論:N先生からは散々な評価です。

曰く、「花の色がきたない。桜の場合、線で描きこむけれど、塗りはど
うしても色が汚く見える。云々云々・・。」何を言われているかもうわか
りません。

実は、どうやらこの作品はいいから、早く「砧公園ソメイヨシノ」の絵を
見せなさいということだとわかりました。(次回記事にします)

救われたのは、仲間のY嬢のコメントです。

「自分としては、このヒマラヤスギの表現がよいと思う。また、作者(私)
は、建物に惹かれたという通り、自分もこの建物がよいと思う」

いいぞ、いいぞ、心の中で快哉を叫びました。しかし最後のコメントがい
けません。

「この関山の花はいらないと思う。ヒマラヤスギと建物でよかったので
はないか」

うーむ。予想外のコメント。しかし、関山の花をどけてイメージすると、
意外にあたっているかも。関山は、ガラスに映り込むだけで十分なは
ずですから。

要は、この絵の主題は、桜なのか、建物なのか、ヒマラヤ杉なのか、
分からないというのでしょう。

そう、白状します。桜には感動がありませんでした。

鑑賞者の目はいつも正しい!

怖いくらいです。私の心を見透かすかのように、厳しい評価を受けた
のでした。

<本日の絵>
アルシュ 全紙 新宿御苑関山

H25新宿御苑関山015

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「一瞬を永遠に変える~アンリ・カルティエ=ブレッソン展」

狩野山楽、山雪展の続きを書いてからにすべきですが、山楽・山雪
展の記事を書く気がのらないので、先にこの展覧会を先に書くことに
します。

京都の街をうろうろとさまよっていると、いたるところで、ブレッソンの
展覧会のポスターを見かけました。場所は、「何必館、京都現代美術
館」とのこと、40年前の記憶をたどっても、初めて聞く名前です。

さっそく出かけると場所はなんと、四条通りに面した祇園にありました。

受付の女性に聞くと、もう設立してかれこれ30年になるとのこと。
どうやら、美術愛好家の現館長が趣味が高じて美術館を建ててしま
ったもののようです。私が、京都を離れてからの設立ですから、知らな
いのも無理はありません。

        ブレッソン展 ブレッソン展

   ブレッソン ブレッソン展  ブレッソン展 

      ブレッソン展 ブレッソン展

中に入ると、こじんまりとしていますが、内装も含め、とても趣味のよい
美術館です。村上華岳、魯山人、山口薫などが主要な所蔵作品で、今
回のブレッソンの展覧会でも、さりげない場所に、これらの作品が置か
れていました。

感心するのは、これまでの企画展のリストです。館長の趣味なのか、一
味違う、小粒でもピリリと辛いといった個性的な作家の名前が並びます。

ちなみに、次回は「絵を刻む MAYA MAXX展」です。

さて、ブレッソンです。

メモをなくしてしまい、そのときの感想を思い出せないので、印象だけ書
くことにします。

1)どの写真も傑作揃いで、見ごたえがありました。しかも、直筆の署名入
  りです。額に入り、しかも署名があると、プリントされた写真も後光が差
  したように素晴らしく見えるから不思議です。署名には、何か魔術的な
  ものがあるのでしょうか。

2)しかし、どの写真も「決定的瞬間」を捉えているので、なぜこんなにいい
  時にシャッターを切れるのかと不思議でなりません。
  いくら、たくさんのシャッターを切ることができるとしても、作者本人に、
  瞬間を捉まえる力がなければ、こうはいかないでしょう。

なお、京都・都会スケッチに使えそうな建物を美術館近くで見つけました。

  四条通 四条通 四条通

いつになったら、これらのスケッチができるのでしょうか。

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(小田急線)
人物スケッチ(京王線)028
開けている女性の目を描くと、なぜか怖い目になってしまう。
もう少し、かわいく描く練習が必要です。

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久しぶりの神戸 UMIE訪問(3)

左手に人だかりの見えたのは、最近開園した、やなせたかしの「神戸
アンパンマンこどもミュージアムアンドモール」で、平日にも関わらず家
族づれでにぎわっています。(家族づれの姿は、今後のスケッチポイント
として考えてもよいかと思います)

入口を抜けて、さらに進むと神戸モザイクと呼ばれるレストラン街があり、
デッキから見える海上の景色は、広々として気持ちの良いものです。

               神戸

神戸神戸神戸

モザイクには、各所に木のオブジェがあり、説明をみると、フランスの
造園技術を使ったオブジェのようです。

         神戸 神戸

一応、ぐるっと神戸ハーバーランド地区を見ることができたので、もと来た
道を引き返し、JR神戸駅に向かいました。

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(京王線)
人物スケッチ(京王線)026
若者の頭の毛が逆立っているスタイルを意識しました。
全身を入れるのも久しぶりです。

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久しぶりの神戸 UMIE訪問(2)

「UMIE」の正面前の道路に出て、港方向をみると、街路樹も含めた景色
に、どこか日常を離れた雰囲気があり、スケッチポイントが近づいている
予感がします。

ビルの間の標識に導かれて、港湾の後を整備したと思われる公園に出
ました。

明るい日差しに包まれて、三々五々人々が休んでいます。おあつらえ
向きに目の前に跳ね橋があります。

umie 神戸 神戸

近づいて、東の方を見ると赤レンガ倉庫と観覧車。まるで横浜のみなと
みらいと同じ道具立てではありませんか。

                神戸

赤レンガ倉庫の内部は、横浜同様ショップに改装されています。

神戸 神戸 神戸

観覧車に誘われて進むと、電燈と味わいがある古い塔が視野に入ります。
建築と観覧車、装飾性豊かな電燈と塔。スケッチの題材としては、でき
すぎかもしれません。

             神戸 

近づいてみると、この塔は、大正10年に建てられた信号所で、昭和12年に
この場所に移設され、平成2年まで現役として働いたとあります。

道理で雰囲気のある建築物だと思いました。

        神戸 神戸

左手に、やけに人だかりのする新しい建物があるので、近づいてみます。
(続く)

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(調布駅前)
人物スケッチ(調布駅前)025

調布駅前のバス停に並ぶ人々のスケッチを以前お示し
しましたが、調子が良かったので続いて描いたものです。

ここまで描いてバスがやってきたので中断しました。
不謹慎ながら、この年代の女子高生のはちきれんばかり
の太ももの感じをすばやく描けたのではと内心思っていま
す。
(余談ですが、日本の中学高校の女子学生の制服が、海
外でも人気のようですが、超ミニなスカートを見てびっくりし
た、母国では許されないという海外からきた若者たちの記
事をどこかで見かけました。確かに、短いかもしれません。)

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砧公園桜(線描)完成そして幹の墨塗りも

前回の記事と同じく、砧公園ソメイヨシノの線描を完成させました。
以下、紹介します。(詳細がわかりにくいと思います。下のサムネ
イルサイズをクリックしてご覧ください)

        砧公園桜砧公園桜2

以前の線描とそれほど変わらないと思われるかもしれませんが、
遠景と人物を加え、手前の幹の輪郭線を太くしました。

この線描で十分と思われましたが、(色塗りをすると、なぜか
インパクトがなくなるので)幹だけでも墨を塗ってみようと、お
そるおそる試しました。
(<本日の絵>をご覧ください。)

<本日の絵>
ワットマンF10×2 砧公園ソメイヨシノ(幹の墨塗り版)
砧公園ソメイヨシノ
やはり、どういうわけか、塗るだけで線描の時のインパクトが消えて
いくようです。

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新宿御苑桜・野外スケッチ(線描)完成

4月に行った新宿御苑の桜スケッチの講評会が近づいてきました。

出歩いてばかりで線描中途のまま完成させていませんでした。
(途中の段階はすでにご紹介しました→ココをクリックください)

八重桜の関山を大きく描いて、それで満足してしまい、建物を描く
のが気が重くこれまで手をつけていなかったのです。

講評会が近づいてきて慌てて完成させましたので、<本日の絵>
に紹介します。

実は、本時点で色塗りも終わっていますが、講評会が済んでから
結果をご紹介します。

<本日の絵>
アルシュ 全紙 新宿御苑八重桜(関山)
新宿御苑桜
ガラスに映る関山の花は肉眼で見るときれいなのですが、色塗りが
そのようにできるかどうかかが問題です。



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久しぶりの神戸 UMIE訪問(1)

モダーン都市京都・新町都市スケッチについては、適宜スケッチが
出来上がったときに記事を掲載いたします。

ここでは、約一月前に訪問した神戸の新モール「UMIE」訪問につい
て鮮度が落ちない前に記事にしたいとおもいます。

さて、「UMIE」とは、神戸に今春新たにオープンしたモール街ですが、
目的はショッピングではなく、降りる駅が「神戸」だったことが大きな
動機です。

       umie umie

私のような古い時代に関西にいた人間にとって、JRの神戸駅の周囲
は、地味な印象で、わざわざ降りる駅ではなかったと思うのですが、こ
の何十年間にすっかり変わったようなのです。

横浜との対比も楽しみなので、「UMIE」オープンをきっかけに、スケッチ
ポイントを探しにでかけました。

まずは、新モールですが、開放的な建物で平日にも関わらず、大勢の
買い物客が来ていました。

umie umie umie

       umie umie

どうやら、大型ショッピングモールはこれまで神戸にはなかったよう
なのです。

海辺に近いということでは、ちょうど東京・豊洲の「アーバンドック 
ららぽーと豊洲」に似ています。

が、モール見学はそこそこに、海岸に出てみることにしました。
(続く)

<本日の絵>
ワットマン SM 泰明小学校
東京・泰明小学校013
すでにご紹介した泰明小学校の線描画を色塗りしました。
いつもならば、半年から1年以上彩色しないでほったらかし
でしたが、このところの素早いスケッチの勢いに乗せて、
塗ってみました。

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