新宿御苑野外スケッチ(3) 現場再訪

前回記事にした、新宿御苑プラタナス並木のスケッチは、
当日でおしまいにして、残りの葉っぱを、家で描いて完成
させる予定でした。

そのため、何枚か写真にとっていたのですが、やはり現場
でなくては描けないという気持ちが強くなって、先週、平日
に再度現場を訪れて、描くことにしました。

1週間も経っていないのに、すでに葉っぱは黄色に色づい
ています。色塗りは苦労するだろうなーと思いながら、ひ
たすら葉っぱを描き続けます。(<本日の絵>参照下さい)

        新宿御苑プラタナス並木

やはり、現場に来て良かったというのが、本当の気持ちで
す。葉の輝き、方向、ねじれ、・・・、現場でなければ分から
ない葉っぱの姿態に、あらためて自然の深さを認識すること
ができました。

<本日の絵>
全紙 アルシュ 新宿御苑プラタナス並木(途中経過)
プラタナス並木スケッチ
葉っぱを空いっぱい描くのは良いのですが、どんな色がよいのか今から心配です。

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新宿御苑野外スケッチ(2) プラタナス並木スケッチ

さて、教室本番の日です。

前回の記事では洋館とヒマラヤスギを一つ目の候補としましたが、
実は、下見の時は、プラタナス並木を2番目の候補としていました。
(当初は、下の写真の右の情景)

      新宿御苑すずかけ並木 新宿御苑すずかけ並木2

結論から言いますと、本番では、ヒマラヤスギではなく、プラタナス
の並木を描きました。(<本日の絵>を参照ください)

今回は、新宿教室のBクラスとの合同スケッチでしたので、総勢
40人近くになります。
N先生は、いつもの通り、描く前に、概略について講義を催します。
次々と、新宿御苑の巨木を説明していきます。

            新宿御苑すずかけの巨木

説明ではじめて知った巨木(ハルニレ)もあれば、いつも目立つユリ
ノ木もあります。

      新宿御苑ハルニレ 新宿御苑ユリノ木

そして解散です。午後3時半に再集合です。それまでは各自孤独の
闘いの時間です。

私自身は、冒頭に述べたように、この日はプラタナス並木をスケッチ
したのですが、当初の構図とは違い、プラタナスそのものだけでなく、
並木の間から遠望できるユリノ木やケヤキの巨木と、新宿のビル群
までも入れてしまいました。少し欲張りすぎたかもしれません。

<本日の絵>
アルシュ 全紙 新宿御苑プラタナス並木(途中経過)
プラタナス並木スケッチ2
プラタナス並木そのものを描くのではなく、
広場を望む並木の端からの景色を絵にしました。
空を埋め尽くすプラタナスの葉をどのように描くか
それが問題です。

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新宿御苑野外スケッチ(1) 巨木のスケッチポイント

27日の教室野外スケッチの「お題」は、新宿御苑
の木を描くことでした。

木と言っても、ただの木ではなく、気合いを入れて
一本の木を描くのです。それも、全紙で。

ですから、当日スケッチポイントを探すのでは、とて
も間に合いません。そこで、1週間ほど前に下見に
行ってきました。

これまで、何回となく新宿御苑スケッチをしました
が、木だけを注目して描いたのは、ソメイヨシノとラ
クウショウ、そしてプラタナスの並木でした。

さて、下見ですが、まず巨木を中心に駆け足で見て
みました。

最初に気付いたのは、新宿門手前の銀杏です。これ
まで、まったく木が尽きませんでしたが、結構大きな
木がまっすぐ聳え立っています。

門や、建物をいれると、新宿御苑でのスケッチだと
わかりそうです。

        新宿御苑巨木

次に見たのは、スズカケの巨木。(下の写真)
迫力満点の巨木ですが、多くのの線スケッチの仲
間がこの巨木に挑戦しています。

やりにくいので、やめにします。

  新宿御苑巨木2 新宿御苑巨木3

次にみたのは、日本庭園ですが、それぞれの木が
人工的に剪定されているので、どうにも絵になりに
くい。

日本庭園の先に、今年の春に雨が降って描けなか
った水面に枝が垂れ下がっている染井吉野が眼に
とまりました。

しかし、これは、桜の季節に描くことにして、さらに
探してみました。

  新宿御苑日本庭園の末 新宿御苑桜(水面)

すると、古い洋館(旧洋館御休所)を背景に、見事な
ヒマヤラスギが眼に入りました。(下の写真)

この角度だと、洋館を背景に良い絵になりそうです。
候補の一つにすることにしました。

        新宿御苑ヒマラヤスギと洋館
(続く)

<本日の絵>
マルマン スケッチブック ヌードクロッキー
ヌードクロッキー5
このような人体のポーズは、電車スケッチなど、日常では
あまり遭遇できないので、貴重な経験です。

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大阪のビルはユニーク?(2) 都心および大阪駅周辺

さて、9月末のある日、大阪都心、特に中之島付近から眺める
高層ビルを眺めてみました。

さすがに、近代ビルだけあって、高槻駅前でみたような屋上に
和式の建物を飾るなどの、奇抜性はないものの、どことなく、
最上階のデザインは工夫があるものが多いようです。

大阪市ビル2 大阪市ビル3 大阪市ビル4 

それは、大阪駅周辺のビルにも言えるようです。(下の写真)

これらのビルは、最高層のデザインだけでなく、ビル全体も
平凡なデザインを避けようとしているようです。

大阪駅ビル 大阪駅周辺ビル 大阪駅周辺ビル2

       大阪駅周辺ビル3 大阪駅周辺ビル4

と、ここまで書いて、大阪のビルは本当にユニークか、という
疑いもでてきました。なぜなら、新宿周辺のビルを思い浮か
べると、結構ユニークなデザインのビルが多いからです。

従って、「大阪のビルはユニーク」というフレーズは、一旦保
留にしておきます。

今から思うと、大阪の反対は、東京、従って、大阪駅の対比
は東京駅と考えて、東京駅周辺のビルと対比して、そう思った
のかもしれません。

よく考えると、東京駅周辺のビルは、三菱系、JR東日本系で
すから、これら地味な企業が建てるビルに奇抜なデザインが
あるはずはないですね。

<本日の絵>
マルマン スケッチブック ヌードクロッキー
ヌードクロッキー4
姿勢の変化が早く、こちらは、ばたばたしながら描くので、
手足の指先はメチャクチャな、数になったりします。(足の
指先など)

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大阪のビルはユニーク?(1) 高槻市

高槻市の実家に滞在していた8月から9月にかけて、少し
気がついたことを話題にしてみます。

それは、大阪(といっても、狭い範囲の観察ですが)、ビル
のなんとも特徴ある姿です。(東京のなんともそっけない姿に
対して、どのビルも何かを主張しているのです。)

きっかけは、高槻駅の西側の山の手にある住宅街で気づい
た、戸建ての建物にあります。(下の写真)

おそらく、昭和50年代始めの建築でしょう。
(大胆なる和風と洋風の折衷!?)

ある意味では、この年代の趣味で、全国共通かもしれませ
んが、しかし私自身は、東京のあっさりした感性に対し、こ
のごちゃごちゃ感が大阪の一つの感性を表しているように
思うのです。


高槻の住宅 高槻の住宅2 高槻の住宅3

この戸建て住宅のごちゃごちゃ感に刺激されて、ビルに眼
を向けてみました。

そこで、駅前近くのビルを眺めてみると、あるは、あるは、ユ
ニークビルのオンパレードです。

何がユニークか、屋上をご覧あれ。せっかくの近代ビルの上に、
必ず和式の建物や屋根、かまぼこ状の建物など、どうしても
平らのままでは我慢できないかのように、屋上が複雑にデコレ
ーションされています。

高槻駅周辺ビル 高槻駅周辺ビル2 高槻駅周辺ビル3

高槻駅周辺ビル4 高槻駅周辺ビル5 高槻駅周辺ビル6

上の写真に紹介したビルは、同じ道路に、たった2-300mの区
間に並んでいるものを撮影したものです。ですから、そこから推
しはかると大阪の他の地区でもこうではないかと思うのです。
(もちろん、きちんとした検証が必要ですが)

そこで、次回は大阪都心、大阪駅中心で見たビルの特徴を紹
介したいと思います。
(続く)

<本日の絵>
マルマン スケッチブック ヌードクロッキー
ヌードクロッキー3
前回のヌードクロッキーと同様、どんどん変化する姿勢を
追いかけるのに精いっぱいです。

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新宿御苑桜スケッチ 色塗り完成

前回の記事に引き続き、長らくほったらかしにしておいた、全紙
スケッチ(新宿御苑の桜)の色塗り完成について報告します。

これも、以前途中経過をお示ししました。当時は、大胆にコントラスト
をなどと考えていましたが、(桜の幹をもっと、真っ黒に。手前の落ち
葉にも濃い影を落とすなど)が、やはり意気地がないせいか、当たり
障りのない塗りしかできませんでした。

前回の教室で、先生に見てもらったのですが、(当たり前の色塗り
のためでしょう)特に、コメントはなし。

せめてNTTドコモタワーは、灰色にすればよかったと、今悔やんでいま
す。

<本日の絵>
アルシュ 全紙 新宿御苑の桜
新宿御苑桜H24.4(サイズ縮小)
葉の緑は、どうしても単調に、葉っぱは「緑」という固定
観念で塗ってしまいます。
このように、数多くの木の葉が重なっている場合、もう少し、
魅力的に塗り分けられないものか。
いつもの課題です。

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「仙台、片平、桜小路の夕暮れ」色塗り完成

昨年12月に、仙台で描いた片平桜小路のユリノ木の並木です。
やっと完成しました。

すでに、白描の絵はご紹介しましたが、それから、なんと10ヶ月
くも経っています。

最後まで迷ったのは、空の色です。ユリノ木の暗い樹肌の色塗り
を行うと、このスケッチを始めたころの快晴の昼の空よりも、寒く
暮れなずむ夕暮れの方が似合うのではないかと思い立ちました。

思い切って茜色から暗く沈む青色のグラデーションの空と、灰色の
雲という情景に塗ってみました。

塗り終わってみると、これまでとはどことなく違う雰囲気が出たよう
に思いました。

1週間前の、教室で皆さんに見てもらったところ、N先生から、はじめ
て色使い(特に空と灰色の雲)についてほめてもらいました。
また、絵に雰囲気があるとの他の方からもコメントをもらい、ホッとし
ました。

もっとも、今後このような調子でいけるかどうかわかりませんが。

<本日の絵>
アルシュ 全紙 仙台、片平、桜小路の夕暮れ
仙台桜小路夕暮れ
スキャニングを分割して行っているので、どうしても色合いに
むらがでてしまいます。
右下の古い家の壁の部分や、道路の色が異なってしまいま
した。
それはよいとしても、暮れゆく空の色は、下の茜色から上部の
暗青色までグラデーションが消えてしまったのは残念です。
(本文を読む時は、グラデーションを想像していただきたく)

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「ポール・デルヴォー 夢をめぐる旅」展

2週間ほど前、所用の途中で、府中市の府中の森公園にある、
府中市美術館に立ち寄ったところ、標題の企画美術展が催さ
れていたので、入ってみることにしました。
    
    府中の森公園 府中の森公園2

       府中美術館2 府中美術館

ポール・デルヴォーについては、これまでわずかにシュール・レ
アリスティックな絵を描く画家という程度の認識しかありません
でした。

今回、84点の作品が、初期から晩年まで、まんべんなく展示さ
れており、しかも本格油彩作品の習作が同時に掲げられていた
ので、制作過程も追うことができ、興味深く見ることができました。

特に、線スケッチの立場から、ペン画と水彩による作品が数多く
展示されており、大変参考になりました。
(特に、ペン画水彩でよかった作品は、

  ・(伝説の旅)(1974)のための習作
  ・デッキII(トンネル)(1978)のための習作
  ・(エペソスの集い)(1967)のための習作
  ・(アテネの気まぐれ娘たち)(1968)のための習作
  ・夜の訪問者(夜の使者)(1980)のための習作
  ・高貴なバラ
  ・私の生まれた家
  ・私の生まれた家(アンティ)

です。線描中心の絵に、効果的に水彩で着色がされていて、
油彩の本格作品にはない、独特の雰囲気があります。

最後に、同時開催されていた、常設展「明治・大正・昭和の洋画」
展、「牛島憲之 名作展」を見て帰りました。

<本日の絵>
マルマン スケッチブック ヌードクロッキー
ヌードクロッキー2
毎回ヌードクロッキーで思うのですが、人間の筋肉の盛
り上がりから形成される人体の輪郭の微妙な線の難しさ
です。
少しでも外れると、人間の目はそれを感知して、不自然と
感じてしまいます。なんともはや・・やっかいな対象です。

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鎌倉妙本寺スケッチ色塗り完成

7月の暑い日の鎌倉野外スケッチの線描の色塗りを
完成させました。(<本日の絵>参照)

9月末の講評会では、様々な意見をいただきました。

当初の野外スケッチポイントは、夏の海岸や、江ノ電
とひまわりなどを考えていましたが、あまりの暑さに、
この妙本寺の境内の緑陰からの景色にしました。

結果的には、N先生から「鎌倉のスケッチとしては、新
しい構図で、視点が石段から下の折れ曲がる道路へ
向かうところがよい」とのコメントをもらいました。

もっとも、色塗りは「そのままの色使いで、平凡だ」と、
いつもの通り辛口評価です。

<本日の絵>
Fabriano F8 鎌倉妙本寺の石段より鎌倉駅方面を望む
鎌倉妙本寺
Fabriano水彩紙での色塗りは初めてです。(いつもは、ほとんど
ワットマン)「悪くない」という感触です。

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長浜探訪(8)  旧長浜駅舎および慶雲館

ようやく、長浜の最終章に近づいてきました。
一か所の場所で、こんなに多くの記事を費やしたのは、
今回が初めてです。
それだけ、見るところが多かったということです。

さて、地ビールの建物から、北陸本線の線路の方に、自
転車の歩みを速め、線路を渡ると、すぐ右手に明治時代
と思われる建物が現れました。

長浜旧駅舎です。なんと、現存する日本で一番古い駅舎
だそうです。
        旧長浜駅5

下の右の写真、車輪と合わせて描いてみたらどうかと思い、
撮ってみました。

旧長浜駅 旧長浜駅3 旧長浜駅6

この長浜駅舎の通りをはさんで真ん前に、「慶雲館」があり
ます。

        慶雲館

豪商、浅見氏が、明治天皇行在所として建てたもので、現在
は迎賓館。その庭が国指定の名勝庭園となっているので、お
そらく素晴らしいと思われますが、実は、見る暇はなく、ご紹
介できません。

慶雲館2 慶雲館5 慶雲館6

ただ、毎年行われる梅の盆栽展は有名らしく、玄関横の庭に
も、巨大な梅の盆栽が何本もおかれていました。
スケッチの対象になるかもしれません。

以上で、長浜紹介は終わります。

とはいえ、肝心のお前のスケッチはどうなったかを、言われそ
うですね。
実は今回スケッチの対象に選んだのは、長浜の町屋ではなく、
川沿いの昭和30年代と思われる建物のトタン塀でした。
(この一帯は、水があるために何かしら風情が感じられました。)

長浜旧市街9 長浜旧市街12 長浜旧市街11

F4にスケッチしてみました。いずれご紹介します。

<本日の絵>
マルマン スケッチブック ヌードクロッキー
ヌードクロッキー
久しぶりの、<本日の絵>への画像アップです。
9月の新宿教室でヌードクロッキーを行ったので、練習作です
が、ご紹介します。
とにかく、モデルがすぐ動き出すので、形をとるのが精一杯
です。脚が短くなっているのは、立って上から見下ろしたから
というのが、苦しい言い訳です。

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