「ちょっとそこまで・・・旅先での楽しいスケッチ!」 茶木義隆展

記事を書くのが大幅に遅れてしまいましたが、
7月末の平日、渋谷のモンベル渋谷店 5F
イベントスペースで行われた、標題の個展に
行ってきました。

茶木さんは、N先生の池袋教室の生徒さんで、
昨年の仙台での私の個展には、東京からはる
ばる訪ねて来ていただきました。

モンベルに、個展を開くギャラリーがあるとは
知りませんでした。スペイン坂を過ぎて、さらに
先を進むと、モンベルのビルが現れます。

  スペイン坂 モンベル渋谷店

入口で、くまさんのお出迎え、エレベーターで5階
の会場に向かいます。

  茶木義隆展4 茶木義隆展3

平日のため訪問者少なく、じっくりと鑑賞することが
できました。

茶木義隆展2 茶木義隆展

出展されたスケッチは、今回海外のスケッチ、東京
三十六景展での出展作品(全紙)、そして、遠近法
なしで、真正面から描いた古い建物のスケッチで、
構成されていました。

これまで、茶木さんの作品は、しっかりした線描画
という印象でいたのですが、今回、あらためて鑑賞
すると、線描よりも、気持ちの良いカラーに魅せられ
ました。(自分が一番不得意なところです)

最後に今後の参考のために、自分の好きな3枚の絵
を選び、3枚のポストカードを購入し、会場をあとにし
ました。

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

アンドリュウーワイエス展、「オルソン・ハウスの物語」(3)

4)最後に、スケッチをする立場からの感想です。
  第一回に述べたように、習作を意識してコレクション
  したということですから、当然同じ題材を描いた作品
  が多く展示されています。

  しかし、驚くのは、野原に転がった何気ない箱や、窓
  から入る風で翻るカーテンのように、何気ない事物を
  繰り返し描いていることです。
  

ワイエス2 ワイエス

ワイエス4 ワイエス3

  翻って、わが身を振り返ると、一つの場所を描くと、
  もう飽きてしまい、二度と描くことはほとんどあり
  ません。

  ワイエスの、何気ない事物に対して、執拗に(という
  表現になるほど)描くことで対象に迫り、自分を表現
  するための格闘のあと(習作群)をみると、いかに
  自分の心構えが甘いかを思い知らされます。

  これからは、つまみ食いのように対象を変えていくの
  ではなく、一つの主題で何回も描き込んでみる練習
  も取り入れる必要がありそうです。

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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アンドリュウーワイエス展、「オルソン・ハウスの物語」(2)

アメリカといえば、一般的には、陽気でほがらか、
人懐っこい性格、カルフォルニアや、テキサス、あ
るいは、ミズーリ・オハイオなど中西部、南部の
人々のイメージが強いと思います。

しかし、個人的には、昔からアメリカ東部、ボスト
ン以北の地域、ニューイングランド地方および人々
に惹かれるものがあります。

天候から受ける印象か、アメリカ独立の歴史的地域
のせいか、冒頭に述べた典型的なアメリカ人気質と
は一味違うように思うのです。(あくまで、映画などの
表面的な情報からですが)

ワイエス自身もこの地方出身ですし、彼が描く、オ
ルソン・ハウスをテーマにした展示作品からも、この
地域特有の雰囲気が表現されていて、それが私を
惹きつけるのかもしれません。
(少なくとも、展示作品の色彩は陰々滅滅、彩色も、
黒を基調に、暗赤色、暗緑、群青などを用い、全体に
セピア調。墨絵かとまごう程で、とても原色、きら
きらのイメージの強いアメリカには程遠い印象です)

ともあれ、特に印象に残ったことを以下にまとめます。

1)オルソン・ハウスの建物は、一見、建築のパース
  かと思えるほど、遠近法的に厳密に描いているよ
  うで、実は、どこかひずんでいます。ワイエス自
  身の眼を感じます。

2)建物は、真横から描いた絵が多いのですが、今回、
  正面からの絵を始めてみました。やはり、思って
  いた通り、東北大学の旧制二高の古い建屋と、ま
  ったく同じ形です。

        ワイエス6

  しかも、写真集から、保存されたオルソンハウスが、
  アメ色で、今回、白色になった、旧制二高の建物の、
  塗りなおされる前のアメ色と同じだということを確認
  しました。おそらく、白色のペイントが風雨を経るとあ
  の味のある色になるのでしょう。

3)もの思いに沈む人物(この家の主)と、見上げる視
  線で描かれた建物も、ワイエスの視線を感じます。

        ワイエス5
  
  「物思いに沈む」などという情緒的な光景を、アメリカ
  人は、あまり表現しないと思うのですが、ワイエスから
  は日本人に響くものが感じられます。
  (そのような表現が、日本人に、人気がある理由でしょ
  う。)
(続く)

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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アンドリュウーワイエス展、「オルソン・ハウスの物語」(1)

アンドリュー・ワイエス展は、宮城県美術館の2階
すべてをあてて開催されていました。

  ワイエス展 ワイエス展2

この展覧会については、事前の何の情報もなく、会
場のあいさつ文を読んで始めてその開催意図が分
かりました。

それによると、この展覧会は、本来ならば、昨年の大
震災がなければ、開催されていたはずが、延期になり、
ようやく開催にこぎつけたそうです。

さらに、私自身まったく知りませんでしたが、全展示
作品120点が、日本の「丸沼芸術の森」のコレクション
だということが分かりました。

この団体は、若いアーチストの支援を目的にしている
ようで、ワイエスを選んだ理由は分かりませんが、本
作品とそのための多数の習作からコレクションが構成
されている理由がわかりました。

従って、作家の作品制作過程を追うことができ、充実
した時間をすごすことができました。

       ワイエス7
(続く)

<本日の絵>

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仙台再訪

7月13日に、日帰りで仙台に行ってきました。
午前からお昼にかけて、仕事の打ち合わせを済ませ、
そのあと、久しぶりに仙台市内の様子を見てみました。

3月までは、連続的に季節の変化を追っていたのが、
不連続的に来訪すると、冬からいっぺんに夏の風景に
なっていたので、何か不思議な気がします。
(裸だった街路樹が、一変に緑満載、夏景色です。)

          仙台、夏 

凍えながら描いた東北大学北門のユリノ木の並木は、
緑したたる並木に変貌していました。
(下の写真、左が、当時。右が今回)
   桜小路ユリノ木並木(写真) 仙台、東北大学北門

何よりも驚いたのは、一度、描いてみたいと思っていた、
東北大学で一番古い校舎、旧制二高の校舎が、白色に
塗り替えられていたことです。

東北大学旧二高建物 東北大学旧二高建物2 東北大学旧二高建物3

このような白色になる以前は、建物はアメ色一色で、
ワイエスが描くオルソンハウスが連想されて、好き
な建物でした。


実は、この建物の変化を見た後、仙台駅の観光案内
所を訪れたところ、なんとアンドリュー・ワイエス
の展覧会が行われているとの情報を得ました。

もちろん、展覧会に直行することにしました。

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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第62回西宮市展(2)

やはりブログ上で見る絵と実物はかなり違います。
思っていたより、絵の具の質感が強く感じられます。

他の方の作品でも、白色顔料(胡粉?)が、厚く塗ら
れたりして、油彩としてでも通ずるほどです。
(どうしても、私の頭では日本画というと薄塗りの絵を
思ってしまいますが)

どうも最近は、絵の境界がなくなってきたようです。
が、よく考えると、表装が普通だった日本(東洋)の
絵が、西洋の額縁に入って「日本画」と称するように
なったらしいのですが、洋画と別分類にすること自体
が変ではないでしょうか。

hananoiroさんの「坂道」と題する作品は、ブログで、
その制作過程が紹介されていますが、ごく普通の住
宅街の坂道の何気ない情景が、どんどんhananoiro
さんの色に染まっていき、現実と非現実の世界との
間をさまよっている味わい深い作品になっていると思
うのです。

私の場合は、どうしても線による素描の段階で満足し
てしまい、作品として仕上げるという気持ちが希薄で
す。(特に色塗りが苦手です)

ですから、hananoiroさんのブログでその作品制作過
程で、彩色の変化をみることは、とても刺激になりま
す。

そうこうしているうちに、日本画の特別観賞会が始まり
ました。解説は、日本画家の稲田峻氏です。

略歴をみると、もう50代の方ですが、長身、スリムで
年齢よりも若く見えます。そして、何よりも解説の姿勢
がよいと思いました。

それは何かというと、ご自身の作画への苦労(特にプロ
として)を述べつつ、アマチュア画家として、作画の
本質が、技術にあるのではなく、(日本画がとても、技
術的に苦労が多いことは冒頭に述べたうえで)、どのよ
うに、自分が受けた感動や、人間性を表現していくかの
方がより大切だということを強調されていました。

そのこと自身は、一般に言えるのでしょうが、個々の作
品の講評を聞いていると、プロ(先生)として、ときど
き見受けられる、上からの目線ではなく、アマチュア作
家の作品といえども、対等な立場から述べる気持ちが現
れていて、ほめるところも、欠点をのべるにしても、ひ
とつひとつ、心に響くものがありました。

なお、稲田氏によれば、今回の受賞、入選作品は、とて
も質が高く、京阪神でも最高水準の作品ばかりだとのこ
とでした。私の最初の直感が当たっていたのだと思うと少
しうれしく感じました。

<本日の絵>
サムホール ワットマン 小田急線人物スケッチ
小田急線人物スケッチ461
久しぶりに人物スケッチです。マイブックを持ち合わせ
なかったので、ワットマン・サムホールサイズで描きま
した。
気付かれやしないかと少し緊張しました。

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第62回西宮市展(1)

いよいよ、目的の西宮市立市民ギャラリーに到着です。
教育文化センターの入口は、自転車で埋め尽くされて
います。
    
           西宮市民センター

入口を入り、2階にあがると、市民ギャラリーです。
第62回西宮市展はその2階、3階で開催されていました。

   西宮市民展 西宮市民展2

この西宮市展は、洋画、日本画、デザイン、書、写真、
彫塑・立体、工芸の7部門にわたる公募展で、展示作
品は、すべて受賞、入選作品からなり、かなりの規模
です。また、応募者は西宮市以外の広範囲の地域から
参加されていました。

実は、当日午後1時半から特別観賞会があり、各部門
の審査員から作品解説がなされるので、洋画、日本画
で、どのような解説がされるのか楽しみにしていました。
(専門家の講評が聞ける機会はなかなかないので)

日本画部門の解説は、2時半開始なので、まだ1時間
ほどあります。
そこで、始まる前にhananoiroさんの作品がある、日本
画会場に駆けつけました。

まず、工芸部門の部屋を抜けるのですが、歩きながら
作品に眼をやり、全体を見ておや?と思いました。

質が高いのです。仙台や東京でこれまで入った、アマ
チュアの方の作品の水準とは一味違います。

日本画の部屋に入るとそれは、確信に変わりました。

どの作品も、完成度が高いのです。(まるで、審査委
員のような、えらそうな言い方ですが、純粋に絵を楽しむ
立場からの直感です。)

hananoiroさんの作品は、30号で、それより号数の大き
い他の作品に囲まれて展示されていました。

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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香櫨園へ

東京駅と同様、駅の南に大丸が出店しているサウス
ビルディングの地下を通って、阪神電車の乗り口に
向かいます。

展覧会場は、西宮市教育文化センターにある、西宮
市立市民ギャラリー。最寄りの駅は、阪神急行電鉄
の「香櫨園」駅。

         大阪駅8

阪神急行電鉄に乗った記憶はほとんどありません。
(50年ほど前、一度くらいあったかも。)

駅員さんに、聞いて特急に飛び乗り、西宮乗り換えで
香櫨園に向かいます。

阪神電車 阪神電車2

電車の中は、こざっぱりとしています。関西、特に大
阪の美意識というと、東京のテレビでは、大阪のおば
ちゃんの好みとして、よく豹柄や、宝塚調(ベルサイユ
のばら風)の原色、バロック風ファッションをとりあげ
て若干からかい気味に紹介していますが、こと私鉄
電車に関する限り、関西の車内の方が、さっぱりして
シックな感じを受けるのですが、いかがでしょうか?
(いずれ、別の機会に記事にしてみます)

ともあれ、香櫨園駅に無事着きました。想像していた
のとは異なり、駅を挟んで、落ち着いた公園が広がり、
とても気持ちの良い場所です。

香櫨園3 香櫨園4 香櫨園

それも道理、ここは、明治時代に香野蔵治と櫨山慶次
郎が夙川西岸の一帯に開設した香櫨園遊園地に由来
する場所
だったのです。

下の写真に見られるように、(勝手な想像ですが)、どこ
か、谷崎潤一郎の「細雪」の時代情景が連想されます。

また、関東では見られない、クスの木の大木がいい感じで
枝を広げています。

 香櫨園5 香櫨園6 香櫨園9

ともあれ、このあたり一帯には、美術館や古い酒蔵元など
が散在しており、一度はスケッチに来てみたい場所と思い
ました。

         香櫨園13

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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大阪駅の変貌

久しぶりの大阪です。

実は、7月6-8日にかけて高槻市にある実家に、
年老いた両親の様子を見るために寄ったのです
が、ブログでコメントをいただいている、hananoiro
さん
の作品が、丁度この期間開催されていた「第
62回西宮市展」に出展されているいことを知り、東
京に帰る当日、出かけたのです。

驚きました。

阪神電車に乗り換えるために、JRの大阪駅のプラ
ットホームに降り立ったとたん、以前の様子とは
まったく異なっています。

ホームの上には透明の屋根がかぶさり、北側には、
みなれないビルの壁が広がります。

 大阪駅 大阪駅2

どうやら、東京駅と同様、JR西日本は大阪駅の大
幅開発に知らぬ間に手をつけていたのです。様子
を見るために、北口に降りて、さぐることにしました。

すると、北側は大変貌を遂げていました。
その前に、以下余談です:

エスカレータに飛び乗り、ぼんやり左に立っていた
ところ、やたらに背後から人がぶつかります。ああ
そうだ大阪は右に立つのだと思ってよくみると、右
側のエスカレータでは、全員左に立っています。
(下の写真)

なぜだ!?と叫びたくなりますが、たまたま関東から
来た人ばかりだったのでしょうか?

         大阪駅エスカレータ

大阪駅構内 大阪駅北出口

北口に出ると、昔の大阪駅とはまったく違う世界が
広がっていました。

        大阪駅地図

大阪駅3 大阪駅4 大阪駅5

上の写真のあたりは、新宿との対比でスケッチして
もよいような風景のように思います。
観覧車が駅のそばにあるのが面白い。

案内の女性に北側から南口に行く道を聞き、阪神電
車の乗り場に向かいました。

    大阪駅6 大阪駅7

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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世田谷区、砧近辺(2) 巨大マンション建築

3年間の不在で、気がつくのは近隣のマンション建築
ラッシュです。

1棟、100戸以上、10-15階程の高さの規模の建物が、
数えると、この2Km圏内に、10棟前後。都心ならいざ
しらず、このような低層住宅街に、なぜこの時期にとい
う感じがします。
(元の土地としては、大学や、大手企業の社宅、厚生
施設が売却された土地しか考えられません。)

この地区のローカルな現象なのか、それとも東京地区
全体なのか、はたまた、全国的な経済現象(景気)と
連動しているのかどうかわかりません。

しかし、約10年前に大手の企業が、社宅や厚生施設を
売却したあの時期が再来したのだとすると、改めて、
大手企業の危機意識が高まっているとしか思えません。

  清水建設社宅跡2清水建設社宅跡

実際、今回のこの地区でも、上に示した写真のように、
広大な土地に、クレーンが林立して、工事が開始され
ています。

この場所は、すでに私が仙台に行く直前に、クイーン
ズ伊勢丹や、MUJIなどを含む店舗とともに、大規模マ
ンション化された場所の隣接地域です。
(この場所は、すべて元大手ゼネコンのS社の社宅で
した。)

  クイーンズ伊勢丹(砧) クイーンズ伊勢丹(砧)3

中庭に入ってみると、開店前なので当然ながら人影は
ありません。よくあるテラスの前に、変わった木があり、
看板がでています。「スダジイ」の古木とあります。

あまり、聞きなれない木の名前です。それほど形のよ
い木ではありませんので、絵心はそれほどそそられま
せん。

  クイーンズ伊勢丹(砧)2 クイーンズ伊勢丹(砧)2

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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