蘆花恒春園のアナベル

紫陽花の中でも白色の園芸種であるアナベルは、その
際立った白色が魅力的です。

近くでは、都立の公園、「蘆花恒春園」に見事な群生が
見られます。

2週間ほど前にそのことを思い出し、自転車で出かけてみ
ました。

        蘆花こうしゅんえん

線スケッチを始めたころ、この公園のアナベルを描いた
ことがあります。(すでに2009年の記事で紹介しましたが、
下に改めて示します。)

          蘆花公園あじさい

このときは、満開でしたが、今回は少し早すぎたようです。
(初期の緑色が少しまだ残っています)
それでも、咲きそろう白い花で、花壇の赤や、黄色の花が
引き立っています。

    アナベル3 蘆花こうしゅんえん花壇

    アナベル アナベル2 

蘆花恒春園は、その名前からお分かりのように、徳富蘆
花が、晩年を過ごした場所です。住まいだけでなく、夫妻
のお墓もあります。

    徳富蘆花の家 蘆花夫妻の墓

現在の家に越す前の家からは、歩いて4-5分のところにあ
ったので、よく散歩しました。

下にあるように、公園内は、多くの木々が林立しており、夏の
暑い日には太陽をさえぎってくれます。

蘆花こうしゅんえん2蘆花こうしゅんえん3蘆花こうしゅんえん4

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー453
モデルの動きに追い付けず、もはやグロッキー状態。
とても、掲載できるものではありませんが、ご参考までに。
修行がたりないことを示しています。もっと練習しなければ。

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梅雨時の自宅周辺の花(5) スウィートピー

毎年自宅近くの農家の畑では、紫とピンクからなる可憐なエンド
ウ豆の花を咲かせます。

しかし、その花はあっというまにエンドウ豆にかわり、スケッチし
ようと思っても、大抵その機会を逃してしまいます。

もう、季節は終わったかと思っていたら、農家の畑をめぐらすフェ
ンスに似た形の花が咲いているのを見つけました。しかし、何や
ら華やかです。

赤紫、赤、薄紫、ピンクと愛らしい花がフェンスにからまっていま
す。どうやら、エンドウ豆ではなくマメ科のスウィートピーの花の
ようです。

CIMG8951スイートピー スイートピー CIMG8949スイートピー

             CIMG8950スイートピー

松田聖子の「赤いスウィートピー」を思い出しましたが、意外に意識的に
この花をみつめる機会はなかったことに気がつきました。

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー452
最後はへろへろになり、緊張の糸が切れそうです。

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梅雨時の自宅周辺の花(4) 立ち葵シリーズ

5月半ば、梅雨が始まる前から、散歩道に立ち葵の花が
目立ち始めました。梅雨が始っても、つぎつぎとつぼみ
をつけ花を咲かせています。

もちろん、以前からこの花を知っていましたが、改めて散
歩道を見回すと、赤だけだと思いこんでいた、この花が、
ピンク、白、赤紫など微妙な色調の違いを見せています。

立ち葵(梅雨)1 立ち葵(梅雨) 立ち葵(梅雨)2

実は、自宅近くの上の写真を撮る以前、「高橋由一」展を
見るために、上野の旧東京音楽学校奏楽堂の前を歩いて
いたところ、見事な色合いの立ち葵の群生があるのに気
づきました。(下の写真)

               上野公園 立ち葵

田舎のあぜ道に似合う立ち葵が、上野にあるなど思いま
せんでした。

来年になってしまいますが、スケッチポイントとして記憶して
おきたいと思います。
(続く)

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー451
一応、顔の中の眼鼻を描く余裕がありました。もっとも漫画の
ような顔のようになりました。
モデルさんの顔を写実的に描かなければならないという強迫観念
がどうしてもあります。しかし、つぎつぎと繰り出す新しいポーズ
の前には、そんな観念も意味がなくなりました。

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梅雨時の自宅周辺の花(3) フラワーガーデンのユリ

梅雨時の花として、意外なことにユリがこの季節に咲くことに
気がつきました。

以前、紹介したことのある世田谷区の「フラワーランド」に、
10日ほど前にに出かけたところ、様々なユリが咲き乱れて
いましたので取り上げてみます。

梅雨時にも関わらず、当日は快晴で、様々な花で入口が飾ら
れています。庭の入口には、プロの農家の人達が育てた、見
事なサフィニア(?)が棚に展示されていました。

    フラワーガーデン フラワーガーデン2

蔓バラのアーチを通って、宿根草の庭園に出ると、草丈が高いの
でユリ花が目立って咲いています。
これまで、あまりみたことのない種類が多く咲いていました。
CIMG8962ユリ CIMG8960ユリ CIMG8959ユリ
CIMG8958ユリ ゆり CIMG8965ユリ

            CIMG8963ユリ
仙台で描いた、旧宮城県知事公邸の庭に咲き乱れていたユリの
を思い出しました。
(続く)

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー450
ほとんど静止する時間なくモデルは動きます。もはや、顔は描かず、
ひたすら筆を動かすのみです。

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梅雨時の自宅周辺の花(2) 紫陽花づくし

梅雨時は、従来スケッチを敬遠していました。
紫陽花は、梅雨時の花として有名ですが、意外にこれまで
詳しく観察したことがありませんでした。

ここ2週間ほど、紫陽花に注目して、自宅周辺を散歩したと
ころ、たった2-30分の徒歩圏内に、驚くほど多様な紫陽花が
各家を飾っていることにはじめて気がつきました。

紫陽花の色の変化は、土壌の酸性度で変わるとの話があり
ますが、その真偽のほどはわかりません。そこで、色が違え
ば、違う花だということにして、撮影してみました。

まずは、いわゆる紫陽花らしい花。
古来からの紫、青、その中間色に加えて、白色の花がありま
した。別途紹介予定の西洋種「アマベル」の純白と違い、少し
青みや黄緑色が混じっているようです。

紫陽花2 紫陽花6 紫陽花12 紫陽花13

          紫陽花12 紫陽花13 紫陽花19


今回気がついたのは、上に述べた、全体が花房になる通常
型の花ではなく、星型の花が、意外に多くの庭を飾っている
ことでした。

しかも、実に多彩な色と、多様な花の形状があり、スケッチ
に描くならば、この花だと思いました。下にその例を示します。
(数が多く、くどいようですが、わずか1-2km四方の中に
これだけの多様性! 今まで、なぜ気がつかなかったのか)

紫陽花 紫陽花3 紫陽花4 紫陽花5

紫陽花7 紫陽花8 紫陽花9 

紫陽花10 紫陽花14 紫陽花15

 紫陽花20 紫陽花21 紫陽花22
(続く)

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー449
ひたすらポーズになるたびに描き続けます。

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梅雨時の自宅周辺の花(1) 仙台と東京の花事情

仙台に住んでいた時には、仙台と東京との違いが、興味深く
何度か、気付いたことについて比較の記事を書いていました。

その中に、書きたいのですが、結局書けなかったことの一つ
に、「花」および「花屋さん」の比較があります。

書けなかった理由は、東京ですら、切り花と、家庭園芸の事情
を知らないまま、比較はできないという思いと、仙台では、街の
真ん中に住んでいたため、花屋さんはともかく、住宅街での園
芸事情が調査できないためでした。

東京に帰ってから、あらためて自宅付近の住宅の園芸事情を見
ることで、間違っているかもしれませんが、少し両者の違いを書
いてみることにします。

ざっくりと言って、都内に比して、仙台市内の「花屋さん」の多さ
には驚きました。しかし、鑑賞用の花の苗は少なく、主に「切り
花」中心です。少ない観察ですが、住宅街やお店でも、植物を育
てるという文化はあまりないように思いました。これは、東北地域
全体にいえるかもしれません。(新幹線からながめても、一戸建て
の庭は広くても、整備した庭や、花木、園芸花が植えられた光景は
少ないように思います。)

一方、園芸花といえば、(主に、世田谷、杉並などの観察ですが)
東京都の住宅街では、庭だけでなく生垣や塀の間からも花が顔
をのぞかせています。

よく考えると、東京の下町では、路地裏では、軒先にに所狭しと
鉢植えが置かれています。仙台では、(規制があったのかもしれ
ませんが)、ほとんどそのような光景の記憶がありません。

よくよく考えると、江戸時代、江戸では熱狂的な園芸熱があったと
聞きます。東京の人々の花好きは、何かそのような歴史的背景が
あるのでしょうか。

下の写真は、私の日々の散歩道にある農家の入り口に飾られて
いるのを見つけた花輪です。この農家だけでなく、散歩道の住宅
の随所に、路地植えや鉢植えの花々が見られます。

      花輪 花輪2

次回より、散歩で見出した梅雨時の花を取り上げていきます。

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー448
モデルの男性はダンサーなので、軽々といろんなポーズをとっていきます。
忙しく手を動かさなくてはなりませんが、無心の気持ちでひたすら描きます。

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「近代洋画の開拓者 高橋由一」展(3)

今回の展覧会でありがたいのは、由一が油絵を描く前の作品
が数多く展示されていたことです。

例えば、下図の、日本画。「山水」と「洋人捕象」と題する絵で、
ともに題材がユニークだけでなく、日本画の技量も確かだったこ
とが分かります。

「山水」の方はまるで、田中一村の絵のような魅力があります。

                                 高橋由一(2)

一方、線スケッチの立場から「狂喜乱舞」と言ってよいほど嬉しい
のは、スケッチブック、写生帖が数多く展示されていたことです。

人物、身の回りのこまごまとしたもの、ありとあらゆるものが写し
取られています。

             高橋由一(3)

由一の印象をあえて言えば、正直な性格で、ひたすら西欧絵画に
近づきたいという一途な思いです。それは、「愚直に」という言葉
を思い起こさせます。

さらに言えば、由一以降の正規の美術教育を受けてプロの画家に
なった人達特有の、手慣れた感じや、逆に、芸術至上主義的な臭
いがありません。いわば「プロの臭み」がないといえばよいでしょう
か。

画才のある由一と比べてはいけないのですが、少なくとも「愚直」
という姿勢に、私自身の線スケッチへの姿勢と重なり、親近を感じ
ます。

実際、美術展の最後を飾る絵は、200枚近い、石版画です。それ
が、下絵のスケッチと対比する形で展示されているのです。(下図)

             由一、石版画

タイトルは、三島県令道路改修記念画帖で、三島通庸という明治の
権力者に近づくための、涙ぐましい努力の跡をみることができます。

おそらく、西洋絵画の位置を高める目的で、(間違いなく)絵には何も
興味がない時の権力者の功績をたたえるための作品をひたすら描く。
これを愚直と言わずして何と形容できるでしょうか。

ともあれ、これだけの数の高橋由一の絵を見ることができるのは、も
はや無いと思われますので、貴重な展覧会だと思いました。

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー447
静止時間が短いので、だんだん線がやけっぱちになってきました。

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「近代洋画の開拓者 高橋由一」展(2)

もやもやしていたことの、いったい何が分かったのか。
結論を以下にまとめます。

その前に、彼の代表的な油彩を下に示します。

高橋由一 高橋由一(4) 高橋由一(5)

            CIMG9044.jpg

            高橋由一 鮭1 高橋由一 鮭2
        (出典:鮭の図、ともに、wikimedia commons)

彼の人物、静物画(有名な鮭以外の、豆腐や甲冑、こまごまと
したもの)、山形市街の風景画などに、実物をみると、えも言われ
ぬ感覚に襲われます。
(静物なども、一見油絵風ですが、配置や構図から受ける感覚は、
西欧のそれとは異質なものに感じます)

それは、何でしょうか。

西欧絵画の基礎を学んでいない者が描く何ものか。西欧の芸術
論の枠から飛び出たもの。それしか言いようがありません。

心地よくはない。しかし、見ていると、なぜか江戸時代以前の魂
とつながる何か。

同じ「やに臭く」ても、黒田清輝以降の西欧美術を学んだ画家たち
には、持ち合わせない、土俗的なものです。

仙台にいるときに感じたものは、どうやら西欧の美術論で捉えては
いけないものだったようです。

由一が描く絵は、既存の画家の動機では考えてはいけないのでし
ょう。

それは、まったく異なる絵画観。広重や江戸の絵画が、油絵の技
術で、写真が持つ役割、即ち記録性、写実性にむしろ重きを置いて
いるようなのです。

次回でご紹介しますが、東北における土木事業の業績を描いた膨
大石版画などをみていると、芸術のために絵を描くというより、江戸
から明治に生きた人間の「使命感」という言葉まで浮かびます。

個人的に言えば、写真をもとに描いた、山形市街図や、宮城県庁門
前図などに惹かれます。(仙台に来て実物をみて由一をみなおすきっ
かけになった作品です)

現場主義で描くことにしている私の線スケッチの立場からすれば、写
真を見て描くことは避けたいのですが、どうやら由一の絵は、それを
超越しているように感じます。
(続く)

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー441
まだ、ポーズをとる時間が長い時のスケッチです。このあと、いよいよ、
ポーズの時間が短い、魔のスケッチ時間が始まります。

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「近代洋画の開拓者 高橋由一」展(1)

ブログの記事を書くときに、比較的思うがまま実感を
言葉にできる場合と、何か感じるものがあるのですが、
言葉に出せない、あるいは、自分でも責任が持てず、
軽々しく世間にそのままだしてよいのかと迷う場合が
あります。

3年前、仙台に住み始めた時に、見方が変わった二人
の画家があります。

その名前は、高橋由一と松本俊介。この二人が、どうい
うわけか東北に馴染みに画家であることが仙台にきて
わかったのです。

「松本俊介と高橋由一」と名付けた記事を書き始めたの
はよいのですが、結局下にあるように、中途半端な下書
きのまま、約2年半そのままにしていました。
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仙台に来て、がらっと見方が変わった二人の画家が
あります。
それは、松本竣介と高橋由一です。

変な取り合わせかと思われるかもしれません。
実は、単純に宮城県美術館の所蔵品です。

やにくさい色。

正式なデッサン修業をしていない。天性の才能と独学
で得られた技術。

ルソーとは違う、何だろう。この迫力

だいたい、日本の黎明期の油絵なんて、習い事に毛
の生えたものだという、どこか思いあがったた姿勢で見
ていた自分を恥じました。

いいわけをすれば、いつも教科書にでてくるあのやに
くさい「さけ」の絵。

県庁。写真を基にしているのに、この圧倒感。まだ
わかりません。技術なのか、情念なのか。

いつかこれは書かなければと思いつつ、なにか出し惜
しみではないですが、自分の不明をさらけ出すようで躊
躇していました。

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もやもやとした気持ちを持ちながら、東京に戻ってきたの
ですが、何というグッドタイミングか、東京芸大の美術館で、
標題の美術展が開催されたのです。

かなりの規模です。さっそく出かけることにしました。

結論から言うと、なぜ下書きのままで止まったか、その理由
が分かりました。高橋由一は従来の芸術観で語れない人物だ
ったのです。
(続く)

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー440
スマホを持つ姿から、横たわる姿に変わりました。

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吉祥寺ナカミチ通り(3) 坂本幸子スケッチ展

さて、同潤会アパート似のマンションの名前は、「潤マンション」
といいます。このマンションの名前自身から、どうしても同潤会
アパートを思い起こさせるのですが、なんらか関係があるのでしょ
うか?

この一階が、「ギャラリー・リテイル(re:tail)」という名前の貸し画廊
になっており、そこで教室仲間の「坂本幸子スケッチ展」が行われて
いたのです。

平日(月曜日)の最終日だというのに、次々と来訪者があり、作者と
ゆっくり話す時間はありません。

教室では、断片的に坂本さんの絵を見る機会が多いのに、印象はま
ったく異なりました。

今回、特に印象に残ったのは、中国に在住だったときのスケッチです。
中国独特の建物がデフォルメされ、色彩的にも中国特有の「赤」が効
果的で魅力ある絵作りになっていました。

           坂本幸子展

やはり、グループ展と異なり、個展の場合は、その人の特徴がずいぶん
際立つものだということが分かりました。

<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 教室人物スケッチ
人物クロッキー439
教室での練習スケッチの続きです。人間の腕のふくらみは
非常に微妙です。一発で描ける人は凄い。いくら練習しても
描けそうにありません。

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