桜三昧(6) 八重桜(砧公園)

例年であれば、都立砧公園の桜のお花見は外すことはない
のですが、今年は行きそびれてしまいました。

元ゴルフ場の芝生に、周りから這うように伸びる桜の枝の
見事さは、全国広しといえども、他に例がないと思います。
(川面に伸びる桜の枝は多くあると思いますが)
ココをご覧ください。

昨日の記事の馬事公苑の八重桜を見る前日、桜を期待せず、
砧公園を訪れました。

            都立砧公園

すると、今まで気づきもしなかった場所に、赤、ピンク、白の
桜の花があるではありませんか。八重桜です。

都立砧公園桜2 都立砧公園桜4 砧公園八重桜

             都立砧公園桜3

関山、福禄寿、普賢象。代表的な八重桜の品種がこの公園に
あることを初めて知りました。

<本日の絵>
マイブック 千代田線人物スケッチ
千代田線人物420
これまた、前回の<本日の絵>と同様、男性の手から
描き始めました。
人は様々な手の仕草を示すものだと描きながら思いま
した。




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桜三昧(5) 八重桜(馬事公苑)

以前も記事にしたかもしれませんが、日本中央競馬会の馬事公苑
の桜については、話題になることが少ないようです。

その理由は、桜の花が八重桜が中心だからかもしれません。
ソメイヨシノが終わった時期、自宅から歩いて、その八重桜を見に行
きました。

すでに、五月を思わせる気候で、色とりどりの花が飾られています。
その先に、8分咲きの八重桜の並木が見えます。

馬事公苑桜 馬事公苑桜2 馬事公苑桜3

平日のため、幼稚園児の一群(お母さんが当然います)や、中高年の
人々が、芝生に集い、桜の下でお弁当を食べています。

            馬事公苑桜4 

馬場のまわりの桜だけでなく、若葉萌えはじめた林を散策した後、お
花畑に向かいました。
丁寧に手入れされたこの庭園は、馬にまつわる装飾物で飾られていま
す。
      馬事公苑庭園 馬事公苑庭園2

しかし、どこを見回しても、きれいな花なので、スケッチする気分が出
ないまま、帰宅しました。

<本日の絵>
マイブック 小田急線人物スケッチ
小田急線人物419
このところ、電車スケッチでは、まず手に注目して、
指先から描き始めています。
この女性の場合、組み合わせている手をじっと眺
めて描いたせいか、顔に比して大きくなってしま
いました。

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「パリとプロヴァンス セザンヌ展」(4)

4)次に「静物」の部です。

  「風景」、「身体」、「肖像」では、セザンヌは茶(赤み
  がかった)、緑、青からなる配色がほとんどで、渋い
  配色が中心だったのが、多彩な色を使っている上に、
  ひときわ明るい赤と黄色の果物と、筆のタッチに眼が
  惹きつけられます。

  実際どの絵も存在感があり、何度も見たくなる魅
  力を持っています。
  
       622px-Paul_Cézanne_179(りんごとオレンジ)
      (出展:wikimedia commons)

  通常、解説では画家があらゆる視点を組み合わ
  せた構図を組み立てて描いたことを強調している
  のですが、この際、セザンヌが行った様々な構図
  上の実験は忘れて、ひたすら絵が放つオーラを楽
  しみたいものです。

5)最後に、驚いたことが一つ。

  作者は時に厚塗り、時に薄塗りと、ジャンルに関
  わらず描き分けていますが、或る時には、薄塗りを
  通り越して、意図的にキャンバスの白を塗り残して
  いるケースがあることです。

  水彩画の場合に白を塗り残しで表現することと同じ
  ことを狙ったのかどうか、以前の油絵では全く見た
  ことがないので、新しい試みです。
  (晩年の絵はほとんど水彩に近い画風になっていき
  ます。)

  画家の永続的な実験的態度には感銘を覚えるもの
  の(キャンバスの色が真っ白ではなく薄黄色である
  ためか)成功しているかどうかは微妙なところです。

  なぜなら、水彩画の雲や波頭などの水の白を塗り
  残すのと異なり、セザンヌは日本画の余白と同じ効
  果を狙っているようなので、それが日本人にとって
  違和感を感じるためかもしれません。
  (けれど、どこを塗り残すかは、画家の何らかの決
  断が必要なので、水墨画同様の緊張感は伝わって
  きます)

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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「パリとプロヴァンス セザンヌ展」(3)

2)「初期」の絵画の次は、「風景」画です。
  最初は、オーソドックスな描法の風景画ですが、「ベル
  ビュから見たビロン・デュ・ロワ(イル=ド=フランスの風
  景)から、あきらかに独自のタッチに変わります。(図を
  ここで示せないのが残念ですが)

  このタッチは、ここちよいリズムが感じられ、以後、セザ
  ンヌのすべての絵画の魅力の源泉になっています。

  それは、あの有名な「サント=ヴィクトワール山」でも見
  ることができます。
  (下のwikimedia commonsの絵は、実物とかなり色が違
  います。正確には、ココをごらんください。)

           596px-Cezanne_-_Große_Pinie(サント=ヴィクトワール山)
                     (出典:wikimedia commons)

  松のタッチは、長谷川等伯の「松林図屏風」の筆さばきを
  つい思いだしました。

  なお、無理やり線スケッチと結び付けようとすれば、サン
  ヴィクトワール山もう含め、明らかにセザンヌは黒の輪郭
  線を捨てていないことを指摘しておきたいと思います。
  (全体に、黒を活かす、輪郭線を描くという点ではマネ
  の絵を思いだします)

3)さて、風景の次は、「身体」と「肖像」と人物のテーマに
  進むのですが、正直言って、有名な水浴の女性達や
  水浴の男達の人物の絵の良さはわかりません。
  「へたうま」とは違う、年功を経た画家の行きつく人物の
  描き方かもしれませんが、解説書には、構図の素晴らしさ
  (三角構図の安定性云々など)ばかり書かれているとこ
  ろをみると、人物は褒めようがないのかもしれません。

           505px-Paul_Cézanne_057(3人の水浴の女たち)
          (出典:wikimedia commons)

  しかし、肖像画は別です。この記事のシリーズ(1)で示した
  自画像や、セザンヌ夫人の肖像画を見ると、マネで感じた力
  量と同質のものを感じました。
             セザンヌ夫人
          (出典:wikimedia commons)
(続く)

<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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「パリとプロヴァンス セザンヌ展」(2)

以下、感想をまとめます。

1)画風を確立する前の初期の作品を始めて見ました。
  これは、今回の大きな収穫です。

  結論:なんとまあ、その下手なこと。(素人の目から
  見ても)
  ピカソが幼いころから神童と言われたのと比べて、
  対照的です。(後に近代絵画の父と呼ばれるセザン
  ヌですが・・)
  サロンに10年落選し続けたというのも頷けます。

  特に興味を惹いたのは、父親が建てた邸宅(ジャス・
  ド・ブッファン)に飾る壁画です。赤、オレンジ、ピンク、
  青など、明るく幻想的な色遣いで、とても後のセザン
  ヌの絵とは、にわかに信じがたいほどです。
  →絵はココです。

  おまけに、人物は、アンリ・ルソーに通ずる「へたうま」さ。
  どう贔屓目に見ても、うまいとはいえません。

  しかし、この絵には一生懸命描いたという魅力があります。
  (以前、ポンペイの壁画から、ローマ人の絵はへたくそだ、
  という結論に達しましたが、壁画というものは、もしかした
  ら、上手に書いたらだめで、気楽に描かなければならないと
  いうルール(銭湯の富士さんの絵と同じく)があるのでは、
  と思いなおしました。)

  しかし、それならルネサンス期のあの天才たちの壁画はど
  うなのかという疑問も出てきます。

  とまれ、「デッサンや基本的な絵画技術がなくても、愚直に
  努力し続ければ、展望がひらけるのだなということを、セザ
  ンヌを通じて知り得たことが大きな収穫です。
  (もっとも、安易に自分に置き換えてはいけないことも分か
  っているのですが・・)
(続く)

<本日の絵>
マイブック 小田急線人物スケッチ
小田急線人物418
仙台での電車スケッチでは、乗客の乗り降りの頻度が
それほど多くないので、ゆっくり描けますが、東京では、
すぐに降りてしまうので、ゆっくり描いておられません。

携帯を電卓がわりにしているのか、手つきがいつもと違
うので、まず手から描いてみました。(あるいは、スマホ
の手つきか?)

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「パリとプロヴァンス セザンヌ展」(1)

桜三昧シリーズは、本日はお休みにして、国立新美
術館で開催中の標題の展覧会について記事にします。

   セザンヌ展 セザンヌ展2

子供のころ、ゴッホの画集に感激し、学習した写実
法の絵の描き方をやめて、ゴッホ風に描いたら、先生
から大目玉を食らい、以降50年近く「筆を折った」話は
(記事にしたかもしれませんが。)私にとって苦い思い
出です。

ゴッホはその後、一番好きな画家であり続けましたが、
中学生の頃、名古屋でゴーギャンの実物の絵を直接
見て、その質感に驚き、以後ゴーギャン好きになって
います。

セザンヌについては、ピカソも傾倒したということで、現
代アートへの影響は、頭では理解できそうなものの、好
きな画家かというと、胸を張って言えません。

今回、思いがけず、セザンヌの大規模な美術展が行わ
れていると知り、「線スケッチ」との接点があるかどうか
分からないまま出かけることにしました。

下に、展示されていたセザンヌ自画像を示します。
          自画像
       (出典:wikimedia commons)
(続く)

<本日の絵>
マイブック 千鳥ケ淵緑道の桜
千鳥ヶ淵緑道、桜417
初めての千鳥ヶ淵緑道の桜スケッチです。場所は、ボート乗り場。
警備員が、声をからして、「1時間並んでお待ちください」と叫んでいます。
平日でも1時間の行列ですから、土日には、おそらく数時間でしょうか。
しかし花の素晴らしさは、1時間並んでも十分満足できる素晴らしさです。

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桜三昧(4) 新宿御苑桜スケッチ

4月14日土曜日は、新宿御苑での野外スケッチ
でした。(新宿教室A,B合同スケッチ)

久しぶりに教室の仲間と再会です。
しかし、あいにくの雨模様で、意気があがりません。

快晴の日にあらかじめ下見で決めたその位置は、
下はぬかるみ、傘を差しながら描ける場所ではあり
ません。

結局、苑内を1周したあげく、日本庭園の東屋から
描くことにしました。

しかし、最初に訪れた時は誰もいなかったその東屋
には、すでに3人の先客が。(N先生と生徒のYさん、
Iさん)

結局、桜を主題にするより、スケッチをする3人を描
くことにしました。

以下は、当日のラフスケッチです。(マイブックに描
くのと同じくらいのスピードで描いたので、かなり荒
削りです)
       新宿御苑 桜(H24)
        (F8 ファブリアーノ)


<本日の絵>
<本日の絵>は休みます。

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桜三昧(3) 新宿御苑桜(下見)

千鳥ヶ淵の桜を見た後、新宿御苑に直行しました。
次の週の土曜日が、線スケッチの新宿教室の野外
スケッチがあるからです。

快晴の中、やはり平日にも関わらず、新宿門では、
多くの人々が切符売り場に並んでいます。

昨年と違うのは、アルコール場内持ち込み禁止を
徹底するために、バッグの点検を行っていたこと
です。

御苑内の売店を保護するためでしょうか?
それとも、飲酒そのものが禁止?

こちらは、その気もないので平気でしたが、飲もう
と意気込んだ人にとっては恨めしい措置だったでし
ょう。

ともあれ、気持ちの良い晴天の下、桜を楽しむことが
できました。

ただし、当初の目的であるスケッチポイント候補探し
は難航しましたが、なんとか見つけました。ただ、ス
ケッチ当日は雨で、その苦労が水の泡になるとは、
この時は知る由もありません。
  新宿御苑桜(H24) 新宿御苑(H24)2


<本日の絵>
マイブック 俳句の宗匠?(新宿御苑)
新宿御苑・俳句会宗匠416
雨の新宿御苑スケッチ当日、スケッチ終了後の集合場所で
句会が開かれていました。宗匠らしき人の帽子とどてら?
のようないでたちが珍しかったのでスケッチしました。

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桜三昧(2) 千鳥ヶ淵お堀端

4月9日の朝、千代田区一番町にあるビルに、
仕事で出かけました。

朝から、雲ひとつない快晴です。営団地下鉄、
半蔵門線の「半蔵門」駅で降り、地上に出て、
目指すビルの近くまで歩くと、何やら観光の
匂いがします。

見ると、老若男女、いかにも行楽に来たという
風情の人々が集まっています。
その先に、お堀端と桜の並木が見えます。

そうです、ここは千鳥が淵公園のすぐ近く、ま
さに桜の名所!。とはいえ、実はこの有名な桜
のスポットは開花時期に来たことがなかったの
です。

ラッキー!というわけで、仕事を終えるやいな
や駆けつけました。

 千鳥が淵 桜7 千鳥が淵の桜2

平日にもかかわらず、大変な混みようです。多く
の外国人の姿も見えます。観光なのか、日本に
在住の人達なのか、震災後の落ち込みは回復し
ているようです。

人込みの中を進み、ときどきお堀端に立ち止まっ
て桜を愛でていると、となりのご婦人が何やらせ
わしく「電子機械」を操っています。

      千鳥が淵の桜3

年のころ60代後半、気になってよく見ると、なんと
iPad(?)です。写真を撮ったり、編集したりと、
なんとまあよく使いこなしていること。

「負けた!」と思いました。老後の楽しみを電子機
械に託す。時代を感じました。

「そちらがiPadならこちらはアナログだい」とにわか
に対抗心が湧きおこり、マイブックスケッチをしまし
た。(作品は別の機会に)

以下、当日の桜景色です。

千鳥ケ淵桜 千鳥ケ淵桜2 千鳥ケ淵桜3


<本日の絵>
マイブック 新宿御苑でデジカメ講習会参加待ちの人
新宿御苑・デジカメ講習会参加者415
教室の第1回目、新宿御苑での野外スケッチはあいにくの朝から雨、
御苑でデジカメ講習会の参加の方と同じく、「新宿門」脇の建物の中
で雨宿りしながら集合時間を待ちました。
すでにデジカメ講師の方が部屋の中で講義を始めたのでその様子を
描いて暇をつぶしました。ペンは、いつものリブではなく1mmmのピ
グマのペンだったので、物足りなく感じました。
(リブだと線幅に変化がつけられるのですが、1mmのペンだと、
いつまでたっても1mmなので)

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桜三昧(1) 旧品川上水

再開するといったものの、身辺いまだおちつきません。
なかなか、記事を書く生活に戻れない状態です。

それでも、この2週間近く、近所の桜だけは、写真に撮
りだめしましたので、ぼちぼちと書くことにします。

自宅近くに、旧品川上水の跡が、通りになっています。
(品川上水は、江戸初期に開かれた水路です。詳しくは
ココを参照ください)

       品川用水

毎年、楽しみにしているのは、両脇に玉垣を抱え、通り
を覆うばかりに開花する桜です。
この写真では、まだ8分咲きですが、満開の中を車で走り
ながら見上げると花に包まれたようで、幸福感に浸れます。

 品川用水 桜 品川用水桜

桜のトンネルは、千歳通りの小田急線高架先から、東京農大
のある世田谷通りまで、2Km(正確ではありません。直感)
ほどありますので、長い距離を楽しめます。

この桜のトンネルは、スケッチするというよりも、散歩を
楽しむ場所と言うべきでしょうか。


<本日の絵>
マイブック 新宿御苑 桜を撮る人
新宿御苑・桜414
4月9日の平日の午後、仕事を済ませた後、新宿御苑の桜を見に
行きました。
まだ早咲きの桜でしたが、快晴の中、人々が数少ない満開の桜を
探して、周りに群がっています。
女性のカメラマンが桜を撮っていたので、さっそくスケッチしました。
(いかつい顔になってしまい、女性に見えないのが難点です)

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