荒町商店街 藩政の残像を求めて(3)

江戸時代の残像は、それ以上追及するのはあきらめて、何か注目
できるものはないかと探していると、ありました。

スズキヘキという耳慣れない人物の名前が。

説明によると、仙台の童謡詩人のようです。そういえば、商店街に
入ったとたんに、幸洋堂というお店のシャッターに何やら童謡が
書かれていました。それが、彼の詩だったのです。

ちなみに、このお店の主人は、前日のローカル番組に出ていました。
商店街の名物主人のようです。確か、新聞記者志望だったというこ
とで、いろんな文章を書いて発信しているのでしょう。

スズキヘキ 荒町4 荒町3

そのうち、仙台箪笥のお店が現れました。これも、幕末から戦前まで
の時代の名残でしょうか。

    荒町17 荒町20

箪笥店を過ぎると、ところどころに古い家が見えてきました。いくつかご
紹介します。

荒町22 荒町23 荒町22

しかし、ご覧のようにかなり老朽化し、輝きはありません。実際、
取り壊し中の家もあり、早晩消えていく運命になりそうです。
(続く)

<本日の絵>
マイブック 故宮博物院特別展、座り込んだ行列の男性
故宮博物院338
中学生をスケッチしたあとも、行列は遅々として進みません。
ついに、とある男性が、腰をおろしてしまいました。
その姿を描きました。「いい加減にせい」という言葉が
出てきそうです。

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荒町商店街 藩政の残像を求めて(2)

アイリス・オーヤマ本社ビルが見える国道4号線から、荒町
商店街に入ります。

ちなみに、園芸用具や、最近ではLED電球で知られるアイ
リスオーヤマが、ここ仙台に本社がある企業であることは、
意外に知られていません。

さて、商店街に入ったのですが、日本の商店街としては、か
なり大通りで、しかも日曜日だというのにあいているお店が
ほとんどありません。

  荒町 荒町2

通りが広いのは、おそらく奥州街道であった名残でしょう。し
かし、空襲にあわなかったという割には、古い家がほとんど
ありません。

ようやく、江戸時代の名残らしきものを発見しました。地割り
です。

商店街のどの店も、間口は狭く同じ幅、一方、奥行きは、
7-80mはあろうかと思うほど、細長い地割です。そのために、
どの路地もとても深い。(下の写真でその深さがお分かりに
なると思います)

おそらく、京都の町屋と同じく、税金が間口の長さできめられ
ていたのでしょう。

荒町5 荒町9 CIMG7737.jpg

とはいえ、江戸時代の名残はそこまで、古い家並みはまったく
ありません。わずかに、江戸時代創業の蔵元だけでしょうか。

         荒町7

けれど、ところどころに、昭和30年代を思わせる、古いお店が
残っています。

荒町15 荒町8

一見すれば、古びた場所にしか見えないのですが、「三丁目の
夕日」のような、ノスタルジーが湧いてくるから不思議です。
(続く)

<本日の絵>
マイブック 故宮博物院特別展行列から中学生観光客を遠望する
故宮博物院337
一階の行列で、食堂のテーブルを眺めていると、パンを食べている
中学生の一群が見えました。遠かったのですが、自分の目でクローズ
アップして描きました。パンを持つ指をもう少し丁寧に書けばよかった
のですが。

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荒町商店街 藩政の残像を求めて(1)

仙台に来たころは、盛んに市内を歩き回り、ブログ上で
たびたび記事にしましたが、このところとんと御無沙汰で
す。

理由は、仙台市が大規模な空襲を受けて、戦前の風景が
ほとんど残されていないので、近代的な街並みでは紹介
する気がおこらなかったからです。

ところが、土曜日の朝、こちらのローカル番組で、仙台市
荒町商店街が放送されたのです。その時の紹介に「藩政の
香りが残る商店街」というフレーズが頭に残りました。

調べてみると、この一帯は空襲からまぬかれた地域との
説明があり、一度訪ねてもよいかもしれないと思い、寒空
のなか、訪問してみました。

荒町13 荒町14

上の地図にあるように、この一帯は、奥州街道沿いに、
江戸時代の地割そのままの商店街が連なっています。
特に、地名がすばらしい。

「連坊小路」「南鍛冶町」「三百人町」「殻町」「南材木町」
「東七、八、九番丁」・・・。

町名が改変されずに残っています。名前だけでもタイムス
リップしそうです。
(続く)

<本日の絵>
マイブック 故宮博物院特別展行列待ち
故宮博物院336
まだ1階の行列です。U字に折れ曲がると、対向する行列が
見えます。その中の老齢の女性を描きました。出来るだけ
目を合わせず描きました。気がつかれてないはずです。(失
礼しました)

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苦竹から中税務署へ

仙台市の中税務署に用があり、平日の午前中出かけてきました。
一般に。税務署は行きやすいところと思っていましたら、この
税務署は、仙石線苦竹駅から徒歩25分とあります。
あわてて、市バスの時刻表を見ると、一時間に一本というありさ
ま。

どうやら、都会の大きな税務署は、便利な場所にあるはずという
発想を改めてなければならないようです。

そこで、「苦竹」という珍しい名前にも惹かれ、歩いていくことにし
ました。

仙台市内の歩道では、それほど感じなかった震災の被害も、苦
竹駅から歩く歩道では、いまだに応急処置のまま、大変歩きづ
らい道が続きます。

このあたりは、ひたすら工場や市場、バスターミナルなどが
立ち並ぶ工場地帯です。遠くに見える工場の壁も、まだひびが
入ったままです。

苦竹界隈 苦竹界隈4 苦竹5

ということで、何の変哲もない工場地帯で、スケッチしたい場所
もありませんでしたが、初めての場所なので、ご紹介しました。

<本日の絵>
マイブック 
故宮博物院335
故宮博物院、特別展の行列です。皆さん、辛抱づよく
ひたすら待ちます。(まだ1階の行列)

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「吉澤陽子さん アルパとクワトロの夕べ」 、カフェコンサート(2)

実際に演奏された歌の題名を下に記します。
・ナツムレ: 5拍子の非常になじみやすい歌
・カローラ
・マギー
・キルパ:大草原地帯のカウボーイ伝統音楽
・ガイタ
・モリエンド:これは日本では「コーヒールンバ」
       です。
・カリプソ
  エルバレントン(メランコリック)
  グワイアナ

読者にはちんぷんかんぷんでしょうが、ここで
は日記代わりに題名を書いておきます。

昨日記事に書いたように、クアトロの伴奏ととも
に、ハープ音が絶妙に響きます。音楽を聞きな
がら、ハープの演奏をスケッチしました。(下)

        ベネズエラ音楽351

カフェコンサートはカリプソの音楽とともに無事終
了しました。

<本日の絵>
マイブック 歌う吉澤陽子さん
ベネズエラ音楽354
人物の即席スケッチは難しいですね。特に女性は
かわいらしく描きたいのですが、少々拙速で書い
てしまいました。

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「吉澤陽子さん アルパとクワトロの夕べ」 、カフェコンサート(1)

標題の吉澤陽子さんは、日本でベネズエラ音楽
を広めようと仙台を拠点に活躍されているバイタ
リティーあふれる女性で、ご自身はハープをひか
れ、ボーカルも担当されています。
またクアトロ(4弦ギター)は、本城久志さんが担
当されています。

土曜日の夜7時から、個展をやったアルブマロカ
フェでお二人のコンサートがあり参加してきました。

「参加してきました」というのは、店内が狭いので、
ほんのまじかで演奏された感じだったのと実際に
手拍子を打ったりと参加型のコンサートだったか
らです。

ラテン音楽の中でも、ベネズエラ音楽は、ブラジ
ルやアルゼンチンの音楽と比べてポピュラーでは
ありません。

日本ではコーヒールンバなどがなじみですが、基
本的には、メロディーよりもリズムだそうです。

百聞は一見にしかず、吉澤さんが参加しているコン
サートをyou tube でお聞きください。→ココ

ベネズエラ音楽の場合、ハープはクラシックハープ
のひきかたとは全く違うとのこと。
具体的には、弦は、指の腹を使い、とても体力を
使うのだそうです。

しかし、演奏中の指が魔法のように動くので、思わ
ず指をスケッチしてしまいました。(下)

        ベネズエラ音楽352
(続く)

<本日の絵>
マイブック クアトロの演奏
ベネズエラ音楽353
本城さんのクアトロ演奏姿です。指がどんどん
動くので、空で描いたのですが、右手の指は
失敗したようです。

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ジュゼッペ・カスティリオーネまたの名を郎世寧 特別展「北京故宮博物院200選」(4)

今回の特別展で、「清明上河図」についで、絶対見逃すまいぞ
と期待していたのは、郎世寧の絵です。

乾隆帝の肖像画が来ていることは分かっていたので、もしかし
たら、それ以外の絵が来ているのではとひそかに期待していた
のです。

残念ながら、展示されていたのは、下の3つのみでした。
しかし、帝の肖像画だけあって、これまた見事なものでした。

カスティリオーネ カスティリオーネ2 乾隆帝
    (出典:いずれもwikimedia commons)

特に、左の二つは予想外に巨大な絵で、西洋画の写実性、陰
翳手法と東洋の描法との融合がこれほど見事に結実した例を
知りません。

はなやかな衣服や絨毯の模様も見ごたえがありますが、やは
り主題は人物です。乾隆帝の顔の表情や、手の指の描写、表
情に興味を惹きました。

版図を武力で広げた乾隆帝とはうらはらの印象、華奢な指と
細面の貴族顔、おそらく乾隆帝そのものがいるのでしょう。
まいりました。
(この記事終わります)

<本日の絵>
マイブック 北京故宮博物院特別展待ち行列からの眺望
故宮博物院334
4列行列に並びはじめて途中で見えた東京スカイツリーの
姿をスケッチしました。行列が動いていたので、あっというま
にタワーは視界から消えてしまいました。

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たどり着く、「清明上河図」 特別展「北京故宮博物院200選」(3)

1時間後、ようやく入館です。しかし、切符を切った
とたんに、左の列に並ばなければなりません。

そしてさらに待つこと3時間、時間待ちの表示の看板
は、まことに正確です。ようやく第2会場の入り口に来
ました。

中に入ると、清明上河図の拡大図が、壁一面に表示
されています。これ幸いと、模写を開始です。

ようやく、展示場所にたどり着きました。皆ガラスの
表面に顔を近づけて、食い入るように眺めています。

そして、いよいよ私の番です。

800px-Along_the_River_During_the_Qingming_Festival_(detail_of_original).jpg 800px-Bianjing_city_gate.jpg
(上の2枚の出展:wikimedia commons)

これは、どなたも共通に思うようですが、意外にサ
イズが小さいのにびっくりです。以下感想です。

1)この小ささにもかかわらず、線描の勢いは凄い。
  (一般には、細かさ、精密さの方に注意が向け
   られていますが、むしろ、線の勢いに注目し
   たいと思います。)
2)定規を使っていないこともこの絵が魅力的な原
  因の一つです。一見、建物など人工物はまっす
  ぐのように見えますが、注意深く見ると、それが
  フリーハンドで描かれていることが分かります。
  微妙な揺らぎがあるのです。
3)これまで、図版では墨絵のように見え、白描のみ
  と思っていましたが、よくみると赤、色、緑、茶な
  ど彩色されていることが実物で分かりました。
  本来、どこまで濃い色だったかわかりませんが、
  現在の状態の方が丁度良いように思います。
4)人間は豆粒のように小さいのに、その描写力は、
  近代西洋画のデッサン力にひけをとりません。
  特に、手足、指先の描き方は、注意深く描かれ、
  見事です。
  ついでに言えば、どの人々も一人としても意味
  のない姿はありません。これは大変なことです。
  一方、今回展示されている他の絵巻物では、人
  物は往々にしてステレオタイプな同じような姿
  勢で描かれ、くらぶべくもありません。

他にも気がついたことがあるのですが、一度きちんと
模写したいものです。まだいろいろなことが発見でき
そうです。

以上、結論から言いますと、4時間かけて待っただ
けの価値がありました。
(続く)

<本日の絵>
マイブック 特別展入場待ち行列
故宮博物院332
入館待ちの行列を描きました。4人が横に並んだ
行列が延々と続いています。

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4時間待ちの「清明上河図」 特別展「北京故宮博物院200選」(2)

切符売り場は意外に空いています。しかし、というか
やはりというか、待ち時間4時間(入場に1時間、清明
上河図に3時間)という非情な看板が・・・・。

切符を買い、正門をはいって歩みを進めると、会場の
前には、長蛇の列。覚悟して4列の行列の最後尾に並び
ます。

まわりでは、これからの行く末を皆心配しています。こ
ちらは、おもむろに、マイブックを取り出し、スケッチ
に徹することにしました。(今後<本日の絵>で紹介し
て行きます。)
何しろ、全紙のスケッチを考えたら、4時間などまったく
苦になりません。

       故宮展

30分ほどで、ふと右を見ると、建物と建物の間に、あの
東京スカイツリーが見えています。思わずスケッチした
のはいうまでもありません。

         故宮展2
(続く)

<本日の絵>
マイブック 東北大学病院待合室
東北大学病院待合室350
ひさしぶりの待合室スケッチです。いつもは、前に座るのは、
中高年の方が多いのですが、この日は若い女性でした。予約
時間より2時間遅れ。皆さん、いらいらし通しです。

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実物の「清明上河図」 特別展「北京故宮博物院200選」(1)

1月某実、ついに張択端(ちょうたくたん)筆「清明上河図」を
この目で見ました。

線スケッチを志す者、必ず見なければならないと思ってい
ました。

なぜなら、2年前台北の故宮博物館で、清代の作品を見て、
感激し
、その時に、北京の故宮博物院にある張択端の宋代
の作品が原本だと知ったからです。

その後、N先生からも宋代の「清明上河図」が最高作品だと
教えていただき、いつか見てみたいものだと思っていました。

そこに、なんと今月から標題の特別展で、この作品が展示
されると言うではありませんか。
おまけに、北京でもめったに公開されないという噂も聞いて
います。

期間は短く、この機会を逃しては、もう機会はないかもしれま
せん。というわけで、上野駅から東京国立美術館に向かいま
した。

      上野美術館へ 故宮博物院展
(続く)

<本日の絵>
小倉遊亀 浴女その1 1938年模写(部分)
小倉遊亀模写(浴女)331
小倉遊亀のこの絵の浴槽のゆらゆら感と、水の
色の表現に興味を持ちました。後ろ姿の女性の
線が微妙で模写といえども苦労しました。

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