冬の東京の空は世界一?

12月に入って、本格的に冬の到来です。仙台から東京に
到着して、いつも思うのは、、東京の冬の素晴らしさ
です。

いつかどこかで「東京の冬の空は世界一」だと誰かが言
ったことを聞いたことがあります。
(当然ながら、四季がある場所に限定しており、ハワイ
のような場所は除きます)

東京にしか住んだことがない人は、どれだけ素晴らしいか
分からないでしょう。

少なくとも、東京以外の土地、7-8か所の冬(海外を含む)
を体験した私は、同感せざるを得ません。

小春日和が永久に続くかと思われるほど、風がなく、澄み
切った空の青さと、降り注ぐ陽光からうける幸せ感はたま
らないものです。

2週間前、寒波が襲った仙台から、東京に出てきた時が、ま
さにそれでした。

小田急線、千歳船橋駅から、千歳烏山行きの京王バスに乗り
、旧青山学院理工学部前で降りたときの空の青さと陽光に、
思わず、写真をとりました。(下の写真、右)

    旧青山学院大学理工学部 関東の冬空

このような天気の下では、冬のスケッチも十分可能と思われ
ます。

<本日の七夕飾り和模様>
        七夕和模様47
地模様の金地と金の一松模様以外の模様の色は、何か
和菓子を思い出しました。(らくがんか)

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ついに全紙スケッチ開始 桜小路ユリノ木並木スケッチ(3)

やっと白描が完成しました。

その前に、前回紹介した途中経過の状態で、右半分のお店の
主人に、見てもらうために、約束通り訪れました。

もともと、絵が好きな方で、お店の中には、学生時代の仲間の
アーティストの絵が飾られていました。手作りの洋服やベルト
などに、描いてもらい売っているそうです。もうはじめて7年に
なるとのこと。

この店の前は床屋さんだったらしく、床屋だった大家のお爺さ
んは
60年前に、ここで三島由紀夫を整髪したということが自慢など
と、いろんな話をしてくれました。

彩色したら、もう一度お見せすると約束して、お店をでました。

さて、肝心の絵ですが、(<本日の絵>をご覧ください)、
少し今回は書き込み過ぎのような気がします。色塗りしなくて
も雰囲気は出ているかも

さて、色塗りはどうしたものやら。

<本日の絵>
アルシュ 全紙 桜小路のユリノ木並木
桜小路のユリノ木(白描)(2)

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仙臺てぬぐいと仙台古常盤紺型・型紙展(2)

常盤紺型染のコーナーが終わり、段をあがると、色とりどり
の手ぬぐいがかざられています。

「仙臺てぬぐい」のコーナーです。

壁には、現代のデザインの手ぬぐいが掛けられていますが、
思わず、奥の正面に飾られたモダーンな模様に目が奪われ
ました。

CIMG7582.jpg 仙台手ぬぐい6 仙台てぬぐい7

それまでの模様と違い、アメリカのモダンアートの匂いが
します。

     仙台手ぬぐい9 仙台手ぬぐい8

実際、作者は、仙台出身、ニューヨーク在住のクリエーター、
ケン・ニコフ氏(日本人です)でした。

    仙台手ぬぐい4 仙台てぬぐい5

しかし、模様自体は、昔ながらの題材を借りているので、どこがそう
させているのか分かりません。

実際、このスタイリッシュなデザインのもとになった、伝統的な
模様の手ぬぐいが、別の場所に飾られていました。(下の写真)

どう見てもケン・ニコフ氏の作品と同じ模様なのですが、下の
写真では、スタイリッシュさは消え、いかにも昔ながらの普通の
日本の模様です。

一体、どこがどうなっていて、あのスタイリッシュさが出るので
しょうか?

仙台手ぬぐい 仙台手ぬぐい2 仙台てぬぐい3

<本日の七夕飾り和模様>
          七夕和模様46
実際ここまでの模様を、七夕飾りのために作る必要がある
のか。
こちらに顔を向けた後ろ姿の、この模様の和服の女性を思
い浮かべます。

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仙臺てぬぐいと仙台古常盤紺型・型紙展(1)

先週の水曜日に終わってしまったのですが、東北工業
大学一番町ロビーで開催されていた標記展覧会は、古
くて新しい仙台を知るうえでとても興味深く、満足できる
催しでした。

          仙台手ぬぐい展

何度もくどく言っているのですが、仙台市内には古さを
感じるものがありません。わずかに食べ物がそれですが、
少しさびしい思いをしていたのです。

ところが、今回展示されていた、仙台古常盤紺型・型紙
による染めの図案は、よくぞ残っていてくれたと思うほど、
どこにもない仙台伝統の文様のよさが伝わってきます。

また、仙台てぬぐいは、古くからある文様に加えて、現
代のデザインも加わり、特にニューヨーク在住の作家の
電灯文様をアレンジしたユニークな作品もあり、これま
たモダーンでしゃれた感じを受けました。

さて、いつものように、写真はだめだと思って覗いてい
たら、受付の女性が、

「この展覧会では写真自由に撮れます。研究の為に
おとずれた学生さんも熱心に撮っていますよ」

と声をかけてくれました。

というわけで、この記事ではふんだんに写真を載せることに
します。まず、染めの「常盤紺型」による染色文様です。

常盤紺2 常盤紺3 常盤紺5 

常盤紺6 常盤紺8 常盤紺9

常盤紺11 常盤紺14 常盤紺17

解説によれば、明治から大正末期にかけて全国に知られた
特産品だったとのこと。今から30年前に多量の型紙が発
見されたため、再現できたとのこと。

古めかしさを感じますが、京都や江戸とは異なる、繊細な
型染めの美を感じます。食べ物だけでなく、こういう工芸
に仙台の伝統を感じるのはうれしいものです。
(続く)

<本日の七夕飾り和模様>
           七夕和模様45
これも色だけみると抽象画風ですが、やはり、
細かい和模様がちりばめられています。

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ついに全紙スケッチ開始 桜小路ユリの木並木スケッチ(2)

まず、この小路を通る人々の観察です。休日は、ほとん
ど人通りがないと思っていたところ、実際には若いカップ
ル、自転車のお母さんと子供、中高年の買い物袋を提げ
た人達が意外に多く通ります。いつもならば、マイブック
スケッチで人物を描くのですが、今回は、2,3人で筆慣ら
し程度にしました。

次に全紙に向かい、まずお店の看板の円から線を引き
始めます。
いつもであれば、近くの縦線から描くのですが、看板のイ
ラストが変わっているので、まずそこから始めました。看
板のイラストもすべて描いてしまいます。

いよいよお店の壁です。3月11日の震災の爪痕が、ひび割
れに残っています。2時間かかって、描いたのは、お店の
部分だけ。

でも、ここで、うれしいギャラリーが現れました。お店の若主
人です。まだ、一部しか描いていないのに、出来たらぜひ見
せてくださいと声がかかりました。

ようやく右半分を仕上げるまでに、身体が冷え切ってしまい、
肝心のユリの木並木は手をつけるどころではありません。
(北海道のスケッチャーが、冬のスケッチができないと嘆いて
おられる意味がよくわかりました)

それでも悔しいので、一旦自宅に帰り、お手洗いと食事を
済ませてから、描くことにしました。

しかし、何たる不幸、この日は実業団女子駅伝の全国大会。
自宅近くの南町通りは、まさに2位グループが通り過ぎると
ころ。

横断することができません。はやくお手洗いに行きたいのに、
悲惨な状況です。、いけないと知りつつも関係者の制止を振
り切り、逃げるように横断して自宅に戻ります。

さて、一息ついてから再度現場へ出かけました。今度は慎
重に準備しました。まず、簡易カイロを身につけ、そしてお手
洗いは近くのコンビニにすることを。

いよいよ、左側のユリノ木並木です。この形がやっかいです。
おまけに、逆光気味で、幹の表情がよくわかりません。ほとん
ど真っ黒に見えます。ペンでなぞっているうちに、真っ黒にな
ってきました。どこで止めたらよいのやら、そのうち急速に日
が落ちてきました。おおよそのところでストップ。
ほとんど、周りは暗くなっていました。

その後、数日かけて仕事が終わった後線描をほぼ完成させま
した。中途の段階ですが、下の写真でご紹介します。

         桜小路ユリノ木並木

あと、ひと息です。
(続く)

<本日の七夕飾り和模様>
           七夕和模様44
色の部分だけ見れば、ほとんど抽象画です。が、よく見ると
細かい文様が散りばめられています。

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ついに全紙スケッチ開始 桜小路ユリの木並木スケッチ(1)

前回メタセコイアスケッチを、寒さと寒風で果たせな
かったことを記事に載せました。
スケッチ仲間の勢いをみたからには、これでくじけ
るわけにはいきません。

先週の日曜日、朝から晴れています。これまで、通り
過ぎるたびに一度はスケッチしてみたいと思っていた
場所の、東北大学片平キャンパスの北門前の桜小路
のユリの木の並木に挑戦することに心を決めました。

快晴とはいえ、やはり寒さは厳しく、またあの日の
二の舞になるかと少し心配しながらの出発です。

      桜小路ユリノ木並木(写真)

現場に到着するも、どこで描くか、迷います。当初の狙
いは、ユリの木の並木の枯れ葉が落ちた後の姿なので
すが、頭の中には、初個展に来てくれたBCさんが描いた
東北大学北門から連なるメタセコイア並木を入れたいと
いう気持ちが心のどこかにあったのです。

なんども行きつ戻りつしながら、結局決まりません。
しかし、ここで迷いを断ち切りました。メタセコイアは捨て
ようと。

ということで、ひびの入った味のあるお店の壁とユリの木
の並木に焦点を絞ることにしました。
(続く)

<本日の七夕飾り和模様>
         七夕和模様43
金地に青緑は典型的な金を活かす配色。
白の紙の繊維を散らすのは、日本独自なのかそれとも
中国にもあったのか?

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「モダン・アート,アメリカン展 珠玉のフィリップス・コレクション」展(4)

5)いかにもアメリカそのものを代表する都市絵画とは別に、
  「記憶とアイデンティティー」と題する章は、アメリカが移
  民の国であること、そのために生まれる「多様性」の国を
  示すアメリカならではのゾーンでした。

  絵画と出身国の多様性という観点は、見に来る前には
  考えていませんでした。
  (もっとも、それを言うなら印象派以降のパリも各国人が
  集まってきたのですが、その絵画の多様性の役割が、ア
  メリカに移りつつあったというのが正確かもしれません。)

  日本出身の「国吉康雄」の絵が、このゾーンにあるのこと
  に、ハッとしましたが、中でもジェイコブ・ローレンスの5枚
  の《大移動》シリーズには、強いインパクトを受けました。
  →ここで、シリーズNo3の絵を見ることができます。
  
  黒を多用したその絵は、アフリカ系アメリカ人の感性によ
  る現代絵画として新鮮な刺激を受けました。

6)このゾーンのあと、「キュビズムの遺産」が続きます。もう
  このころになると、ヨーロッパの流行の模倣ではなく、アメ
  リカの独自性を感じることができます。キュビズムというよ
  りもイラストレーションのようです。

  さらに、「抽象表現主義への道」のゾーンに進むのですが、
  ここでは、色使いにどれも魅了されました。(作品を示すこ
  とが出来ないので省きます)

最終ゾーンは、「抽象表現主義」ですが、本来の作品が少な
いので、以上でこの記事を終わりたいと思います。

抽象絵画以前のアメリカを概観する目的を果たすことができ
大いに満足しました。

<本日の七夕飾り和模様>
         七夕和模様42
今まで、文様の組み合わせには注意してきませんでしたが、
流れる水と橋に椿と梅のの花の組み合わせはどのような発
想からくるのでしょうか?
決まりがあるのか、それとも職人さんの判断なのか?

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「モダン・アート,アメリカン展 珠玉のフィリップス・コレクション」展(3)

3)印象派、ポスト印象派の作品とは異なり、第三章、自然の力
  第4章 自然と抽象のゾーンでは、米国の独自性が出てきます。
  
  中でも、ジョージア・オキーフは圧巻です。《葉のかたち》や、
 《ランチョス教会、No.2、ニューメキシコ》など、傑作が揃って
  いるのですから。→作品はここで見られます。

  しかし、ここではオキーフの凄さよりも、同じゾーンで展示され
  ていたアーサー・G.ダウの作品群も合わせて、あることに気が
  つきました。

  ここで、感じられるのは、アメリカ南部、砂漠を感じさせる乾い
  た色です。ヨーロッパでも、日本の絵画にも見られない色感
  です。
  アメリカらしさがぐいっと出てきた感じです。

4)いよいよ、都市生活、近代都市そのものを描いた作品の番です。
  期待にたがわず、どの作品もアメリカ独自であると同時に、普
  遍性を感じます。

  ここでは、ホッパー、スローンといった、これまでも知っていた
  画家以外に、ハーシュ、ブルースといった画家を知ったことも収
  穫の一つです。→彼らの絵はここで見られます。
  
  描かれた絵は、都会の憂愁といった風情で、いわゆる陽気なア
  メリカという通念とは異なります。黒い陰翳、シルエットを
  多用し、またビルに窓がないなどが特徴づけられます。

  ステファン、ハーシュの<工場の町>では、川の色が黒いのに
  驚きました。しかし、黒くても川は不自然ではありません。  
(続く)

<本日の七夕飾り和模様>
          七夕和模様41
昨日の記事の和模様と色違いです。この配色も好ましい。

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「モダン・アート,アメリカン展 珠玉のフィリップス・コレクション」展(2)

例によって、感想を以下にまとめます。(順不同)

1)アメリカの具象絵画から印象派までの流れは、日本の洋画の
  歴史と重なります。ここに展示された作品だけで論じてはい
  けないとは思いますが、ヨーロッパの巨匠といわれる人々の
  作品にせまる水準の作品はありません。

  ただ、アメリカの風土からと思われる特徴があり、これは日本
  の洋画が日本の風土の影響を免れないのと同じでしょう。

  日本の洋画家が、湿った日本の風土の特徴から何とか免れよ
  うと努力したり、逆に日本風を意識的に取り入れようと苦闘した
  ようにアメリカの画家たちも同じように苦労したのでしょうか?

  一つ例外があります。ホイッスラーです。一群の絵の中で、
  そこだけオーラを放っています。→作品はここで見られます。

  母国ではなく、ヨーロッパの高い水準の中で生き抜き、培った
  確かな力量を感じます。

2)印象派や点描画の影響を受けた作品も、どの画家も頑張って
  いるものの、やはり日本の場合と同様、借り物の感がぬぐえ
  ません。

  このなかで、モーリス・プレンダーガストの《パッリア橋》が目
  を惹きました。→作品はここで見られます。

  橋の上の多くの人々と、橋の先はるかにベネチアの街の姿が
  色あざやかなに描かれ、日本橋を描いた広重の浮世絵と重な
  ります。
  ですから、「都会を描く」という観点から気にいったのだと
  思います。
(続く)

<本日の仙台七夕飾り和模様>
        七夕和模様40
花の輪郭を紐模様で描いているのが面白い。
ピンクと黒がよく調和しています。

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「モダン・アート,アメリカン展 珠玉のフィリップス・コレクション」展(1)

すでに終了してしまいましたが、終了直前に、国立新美術
館で行われていた「モダーン・アート・アメリカン」展に行っ
てきました。

この展覧会は、絶対見逃せないと思っていました。

以下、その理由です。

一見、線スケッチとは全く関係ないと思われるかもしれませ
んが、下の写真右のポスターにあるホッパーの絵のように、
都会を描くということでは、私たちのスケッチと同じ立場です。
(N先生の教室でも、都会スケッチの講義で、たびたび解説
に出てきます。)
この展覧会では、まとまった数の都会を描いた作品が出展され
ており、良いチャンスと思ったからです。

      モダーン・アメリカンアート モダーン・アメリカンアート2

2番目の理由は、個人的な関心からです。米国の美術といえ
ば、反射的に、ジャクソン・ポロックをはじめとする抽象絵画を
思い浮かべてしまいます。それ以前の具象画は、ヨーロッパ
の亜流としてしか頭にありません。これは、自分が受けた日
本の美術教育に原因があるように思います。

我が国も、ほぼアメリカと同時期にヨーロッパ絵画の流行を取
り入れながら、なぜ米国のように普遍的なものを生み出せなか
ったのか。このあたりの疑問を読み解く鍵が、この展覧会にあ
るのではないかと思ったからです。
(続く)

<仙台七夕飾り和模様>
          七夕和模様39
以前紹介した七夕飾りと同様この模様も派手です。同じく
三越が出展している七夕飾りです

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