ミュージックソースケッチ

演奏最中の人物スケッチを続けています。

仙台オクトバーフェストでビールを飲んだ後、桜野百貨店
付近の仙台駅地下道で人々が集まっているので何事かとよ
ってみると、吉田さんという方の演奏が始まるところでした。

    sendai.jpg  ミュージカルソウ

楽器は、「ミュージックソー」。西洋のこぎりです。

昔、テレビで見たことがあるのですが、生演奏は初めてです。
西洋のこぎりを足の間にはさみ、バイオリンの弓(と思われる)
で、のこぎりの本体を手でたわませながら弾き始めると、震え
るような妙なる音があたりに響き渡りました。

つい、聞き惚れてしまう音色です。

ここで聞き惚れては、スケッチできないと思い返し、マイブック
を取り出しスケッチ開始です。
(作品は、本日の絵を参照ください)

今週末「せんくら」(仙台クラシックの略らしい)が始まるよう
なので、これからも音楽スケッチは続けて行こうと思います。



<本日の絵>
マイブック 仙台駅地下道、ミュージックソー演奏。
仙台音楽フェス446
手先、指の描写に気をつけているのですが、毎回不完全
燃焼です。数を描くしかないのでしょう。

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渡部伸一・渡部克子展 ~ふたりで描いた海外の旅~

先週から、あっというまに時間がたってしまい、話の鮮度が
無くなってしまいましたが、線スケッチの夫妻展に行った話題
を書きます。

9月18日土曜日、小田急線、成城学園駅から歩いて3-4分の、
清川泰次記念ギャラリーを訪れました。

     東京清川美術館     東京清川美術館2

画家の清川泰次の旧宅で、今は世田谷美術館の分館になって
おり、周りは典型的な「閑静な住宅街」の中にあります。

そこで開催されていた、Wさん夫妻の線スケッチ二人展に行
ってきたのです。

お二人とも10年前に定年になられたあと、海外ロングステイ
も含めて、ヨーロッパや各地を訪れて描かれた魅力的な線スケ
ッチが、3つの部屋、壁一面にところせましと展示されていまし
た。

お二人の交友の広さか、ひっきりなしに訪れる人で、歩く場
所さへないほどの混雑ぶりです。

ご主人の絵は男性らしく、奥様の絵は女性らしくという点は、
当然ですが、それにしてもお二人の作品が一体化され、違和
感なく溶け込んでいるのは、おそらく何も言わなくても心が
通っているためなのでしょう。

夫妻展W

中でも奥様が作られた、手作りのミニ画文集が大変な人気で、
ほとんど売り切れていました。

最後にお話をお伺いすると、このギャラリーを希望する方は多
く、なんと昨年末450人もの希望者の中、くじ運よく当選された
のだそうです。



<本日の絵>
マイブック 仙台オクトーバーフェスト
仙台オクトバーフェスト445

お店だけ描くと、ドイツに行ってきたような。(日本語を除けば)

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仙台オクトバーフェスト再訪

先週の土曜日飲んだビールの味が忘れられず、
もう一度、オクトバーフェストを再訪しました。
(まだやっているのです)

1週間前の夏のフェストとは打って変わって、小
雨降る寒い日となり、さすがに前回に比べて、
人出が多くありません。

それでも、テントの中では音楽に合わせて、家族
連れや外国人が陽気に騒いでおり、今回は、じっく
り演奏している人をマイブックスケッチすること
にしました。

とはいえ、動く人物はとても何人も描けません。
2名ほど吹奏楽団の人たちを描いたあと、戸外の
ビール売り場を描きました。

寒くなったので、早々に帰ることにしました。
(実は、まだTOKYO三十六景展の色塗りが
済んでおらず、焦り気味でもあるからです)



<本日の絵>
仙台オクトバーフェスト444
酔う前に描いたのですが、やはり楽器と手の表
情が難しい

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第27回産経国際書展東北展を見て

仙台メディアテークの図書館に、借りた本を返し
に行ったところ、たまたま、6階で、「産経国際
書展」が開催されており、覗いてみました。

      仙台・国際書展

博物館や美術展で、古典の書を見ることはあって
も、今の今まで、現代の書展を見たことがなかっ
たのです。

産経国際書展は、書の4大書展の一つだそうです。

他の書展を見たことがないので、今更なにを驚くの
かと言われそうですが、女性が、漢字一字の豪快
な書を描いた作品が多いのが印象的でした。(女性
はひらがなという固定観念が打ち破られました)

入選作から順に見ていくうちに、不思議なことに気
がつきました。

入選作(秀作、特選、会友賞、各種賞を含む)は会
場の1/4ぐらいで、作品の右側に、肩書らしいもの
がついている作品が会場全体の大半を占めることに
気がついたのです。

作品を見るたびに何だろうと気になり、とても鑑賞ど
ころではなくなったので、数えてみることにしました。

以下順不同で紹介します。(数字は作品の数です)

会友     30
理事      6
専管理事   5
無鑑査    26  
評議員     8
常務理事   1
副理事長  10
理事長代行  2
理事長     1
副会長     2
常任顧問    6
名誉理事長  1
名誉顧問    8

正直な気持ちを言いますと、本当にがっかりしました。
これは、大会社の組織そのものじゃあないかと。

書道界のことを知らない者が、軽々しくコメントしては
いけないのでしょうが、次々と素朴な疑問がわいてきて
しまうのです。

なぜ、作品そのものを見てもらおうとしないのだろう。
なぜ、応募の作品が少なくて、大会社で言えば、役員
の作品が大半を占めるのだろう。

せめて、肩書ではなく、それぞれの作品を制作した時の
思いを作品の横につけてもらいたかったのですが。

なお、最後に、審査対象外の特別作品で、コシノヒロコ、
佐久間良子、片岡鶴太郎、マヤ・マックスの作品が展示
されていました。

いずれも、この書展の肩書付き作品に比べて、個性的で、
自由な作品が印象的で、見ているだけで気分が楽しくなり、
記憶に焼き付いたのは皮肉です。



<本日の絵>
<本日の絵>は休みます。




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仙台オクトバーフェスト

土曜日の午後、仙台の県庁の東にある錦町公園
で仙台オクトバーフェストが始まりました。

東京では、5月に行われる日比谷公園のオクトバ
ーフェストが有名で、ここ2年ほど、出かけていま
す。

日比谷公園では、外で飲むのが主ですが、仙台で
は、大きなテントが用意され、暑さも手伝って、
大変なにぎわいです。

仙台オクトバーフェスト 仙台オクトバーフェスト2

結局、ドイツビールではなく、宮城県の地ビール
にしました。赤ワインのようなフルーティーな味
がします。

心地よくなったところで、マイブックスケッチで
時間を過ごしました。

仙台オクトーバーフェスト3


<本日の絵>
マイブック
仙台オクトーバーフェスト440
食べ物を描くのは苦手です。もっとも、一口のビールで、
酔ってしまい、線ががさだまらなかったのです。


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「線と色彩で描くTOKYO三十六景展! 2nd」近づく 

昨年に引き続き、新宿西口「世界堂」のギャラリー・フォンテーヌ
で、TOKYO三十六景展(2nd)が開催されます。

朝日カルチャーセンター新宿と池袋コミュニティー・カレッジの永沢
まこと教室の生徒さん全員によるグループ展です。

 ・10/9(土)~10/14(木)11:00~19:00(最終日は16:00まで)
 ・10/9(土)オープニングパーティー(予定)

スケッチポイントを探しまわり、線描に挑み、色塗りに悩む1年で
した。(おそらく他の生徒さんも同じと思いますが)

私は、「上野アメヤ横丁/ヨドバシカメラビル」を出展します。

是非お立ち寄りいただき、全紙(720×560mm)に取り組み、格闘し
た跡をご覧ください。

東京三十六景展441

東京三十六景展442


<本日の絵>は休みます。

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千葉市美術館 「田中一村 新たなる全貌」展(5)

専門家は間違っているというのかもしれません
が、不遇な画家ほど人は画家の人生と作品とを
重ね合わせて見るような気がします。

田中一村についても、中央画壇からついに認
められず、奄美へ旅立った彼の胸中や人生観
と作品とをどうしても関連付けたくなる気持ちに
なるのが人情でしょう。

ここでは、このシリーズの最初の疑問:
「なぜ、田中一村は中央画壇で受け入れられな
かったのか」に触れてみたいと思います。

仮に自分が、当時の画壇の審査員の眼になっ
たとして、一村の絵をみてみると、やはり落と
されてもしかたがない部分があるかもしれない
というのが今回の率直な感想です。

昭和20年代を想像すると、例えば東山魁夷の絵
のように、やわらかく、精神性があり、見る者
をほっとさせるやわらかなタッチの絵が受け入
れられやすい気がします。

あくまで、私の受ける感じですが、今日見ても、
一村の絵には、ある種のけれんが感じられ、審
査員はそれを嫌ったのではないでしょうか。

当時としては、イラストとも思える、歯切れのよい
輪郭と独特の色使い、加えて天に向かってデフォル
メされた一村の構図は、正統派の人には、感覚的に
受け入れられなかったのでは?
(何が正統かははっきり言えないのですが)

田中一村
(上は、公募展で落選したといわれる絵)

むしろ、今の時代になったからこそ、受け入れら
れたと考える方がよいようです。

長々と書きましたが、線スケッチの魅力とは何かを
見つける中で、つい長くなってしまいました。
(線を基本とする「線スケッチ」と色を基本とする
「水彩スケッチ」との評価の差に似ていると思った
のです)

このテーマについては、今後も続けて考えて行きたい
と思います。


<本日の絵>
本日の絵は休みます。

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千葉市美術館 「田中一村 新たなる全貌」展(4)

(5)スケッチ、下絵、写真による作画方法

     一村は、千葉を離れる前、200冊を超える
    スケッチ帳を焼却したといいます。
    
    今回、展示されているのは、焼却を免れた
    ものと奄美移住後のものです。

    植物と鳥を対象とする鉛筆デッサンが中心で、
    シンプルな線描はほとんどありません。

    特に、鳥の様々な姿、しぐさを奄美時代にい
    たるまで、何度も何度も繰り返しスケッチし
    ています。

    本画の鳥と見比べると、本画ではどの鳥も、
    いかに周到に、計算されて配置されているか
    がわかりました。

    これは、私たちの線スケッチでどのように、
    様々な人物のしぐさ、配置を考えるかにつな
    がります。
    
    工夫の跡は、軍鶏のスケッチ、下絵からも、
    推測できました。
    田中一村展6
    スケッチでは、普通の眼をしているのに、下絵、
    本画に移るにつれて、その眼は鋭くなり、軍鶏
    の闘争心が軍鶏の内側から発せられているよう
    に感じられます。


<本日の仙台七夕飾り和模様>
七夕和模様26
扇子でもない、布でもない円弧状の模様は何という
のでしょうか。
ピンクを基調として全体のトーンがやさしく、女の子
か、若い娘さんの着物を感じさせます。

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千葉市美術館 「田中一村 新たなる全貌」展(3)

(3)若冲ばりの極彩色。

    南画の時代では、構図に奄美時代につながる
    ものが感じられますが、色彩は赤、緑、青が
    中心で、一部を除いて、後年の作品の多彩な
    色彩、配色の気配は感じられません。

    
    今回、通常の日本画とは別に、ふすま絵や天
    井画など思いがけないものが展示されていま
    した。

     田中一村展7    田中一村展9

    無名の画家に頼む方も頼む方ですが、出来上
    がりは素晴らしく、依頼者はさぞかし満足し
    たことでしょう。ひまわりの顔料の塗り方な
    ど見事です。
  
(4)もりあがり、垂れ下がる顔料

    今回、生の絵を間近に見て、その顔料の塗り
    方に、彼の絵の特徴を感じました。

    あのきりっとした色彩の源は、まったく絹地
    が見えないほどの顔料の厚塗りにありました。
    顔をガラスにつけて見上げると、あるところ
    では、顔料のしずくが垂れているほどなのです。
    (垂れの部分は、厚さは1mmはあるのでは)

    習作時代には、まるで油絵と見まごうほどの、
    筆のタッチの作品があります。

    ここまでの厚塗りは見たことがありません。
    日本画としては、やり過ぎではないかと思う
    のですが。
    (けれど、それが魅力につながるので、やや
    こしい。日本画はこうあるべきと考えた瞬間
    に、保守に入ってしまうのでしょうから)
(続く)


<本日の仙台七夕飾り和模様>
七夕和模様25
これも、前回ご紹介した白地の模様です。
白地の割合が多いと、何か神社の神主、巫女の服装を思
い出すのですが、私だけでししょうか。
(ここだけの話ですが、ひそかに神道関係の模様に関心を
寄せています。仏教に比べてあまり注目されていないよう
なので)


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千葉市美術館 「田中一村 新たなる全貌」展(2)

展覧会については、事前の知識なく行ったので、正
直、作品の数の多さには驚きました。

2階分の全フロア―をすべて埋め尽くしています。

「孤高の人」、「無名の人」というイメージから寡作と
思いこんでいたのです。
いい意味で、裏切られました。

結局2時間近く、滞在することになりました。

今回初めて彼の作品を直に見た感想をまとめます。
(いつもお断りしているように、線スケッチの観点
です)

(1)魚眼の眼

  南画の時代は別として、写生にもとづく日本画に
  変わってからの構図は、人間の眼ではなく、魚眼
  の眼でデフォルメされている。
  (奄美時代に突然あの構図が出てきたわけではな
  く、千葉時代から一貫している)  
   
(2)写実の雲

  これは、日本画を描いている人に聞きたいのです
  が、日本画でここまで雲を写実的に描くことはあ
  るのか。
  (私は大変、特異だと思うのですが・・・。)

  田中一村展2 田中一村展10 田村一村展9

  ここまで、雲にこだわるのは、むしろ新版画の作
  家たち、例えば川瀬巴水描く雲のようです。

  言い換えれば、彼の色彩と相まって、遠目には新版
  画の印象です。

(続く)


<本日の絵>
マイブック 東京・愛宕神社から望む
東京 愛宕神社439
境内からはどこも見渡せなかったので、森ビルの高層ビルの敷地側に
取り付けられたエレベータ入口から、遠くを見通せる場所をやっとみつ
けました。
お寺の屋根と高層ビルの無機質感との対比が面白い(?)。

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