新宿御苑 晩秋

昨日の新宿スケッチ教室の最終日は、午後1時からの
講評会で、冷え込んだ仙台駅を早朝に発ち、東京へ
向かいました。

実は、前期の最終講評日では、午後1時に開始のところを、
何を勘違いしたか、通常の3時半と思い込んで遅刻してしまい
まったのです。

そこで昨日は、同じ間違いをしないように、朝早く出発すること
にし、午前十時半には新宿に降り立つことができました。

新宿は雲ひとつない小春日和で、抜群のスケッチ日和です。

講評会が始まる前の時間を利用して、秋の新宿御苑
の景色を楽しむことにしました。

秋の新宿御苑は、初めてで、予想にたがわず、眼もさめる
銀杏の葉と鮮やかな紅色の紅葉が青空に映え、秋の盛りを
楽しむことができました。

新宿御苑秋

中でも、奥の花壇をとりかこむ、プラタナス(おそらく)の並木
は、空高く列柱のごとく建ち並んで、新緑や紅葉の季節は
もちろん、それ以外の季節ものびやかな気分にさせてくれ
ます。

新宿御苑 秋プラタナス

花壇では意外にも大輪のバラが咲いていたので、マイブックに
スケッチし、教室に向かう前、20分ほどのスケッチタイムを楽し
むことが出来ました。


<本日の絵>
本日の絵はお休みします。

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三太郎の小径 スケッチポイントを求めて

東北大学工学部のある青葉山から市街地へ降りる
バスに乗り、昼時なので、ウォーキングを兼ねて、
市街のはるか手前、東北大学の川内キャンパスの
バス停におり立ちました。

以前から、川内キャンパスにスケッチポイントがある
はずだとにらんでいましたが、時あたかも紅葉の真っ
盛り、まず目に入るのは、深い青空をバックにレッド
ブラウンに輝くメタセコイア(別名あけぼの杉)群です。

川内キャンパス

ポプラ並木の北大に対して、メタセコイア並木の東北大、
と北大に比肩しうる東北大川内キャンパスの知る人ぞ
知る名物です。

次に川内ホールに向かうと、敷地の脇に何やら小路が。
「三太郎の小径」と指示が出ています。ああ、あの「三太郎
の日記」かと合点して、小径を進むこと500m、暗い林から
ぱっと紅葉のじゅうたんが目の前に開け、飽きない散策が
楽しめます。

三太郎の小径

京都の「哲学の道」に比肩し得る散策道といえましょう。

さらに進むこと数分、広々とした景観に出会います。

二の丸跡

実は、川内キャンパス全体が、仙台城二の丸跡なのです。
右側には、はるか市街を見渡せる石垣があり、いわゆる
景観スケッチには事欠きません。

けれど、平日とはいえ、とにかく人が少ない。東京は人が
湧いて出る。仙台は、どこへいってもまばら。
これが問題です。

きれいな景観を描いても人が少なければ絵にならない。
いたしゆかしです。

約40分の散策を終え、マイブックを広げることなく職場に
直行しました。


<本日の絵>
本日はお休みします。

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フレンチタウン神楽坂

総武線飯田橋駅から徒歩数分の外資系会社の日本
本社オフィスを訪れました。
今年の春に訪れたときは、飯田橋にあることに何も感じ
なかったのですが、実はその会社の本国はフランスです。

フランスと来たら神楽坂。数千人規模のフランス人が
居住しているという噂があります。大げさにいえば、まさに
フランス人街です。

なーんだ、飯田橋にオフィスを置いたのは、そういうこと
だったのかと合点がいきました。


同国人同士で集まったり、生活圏を共有したいのは、どの
国も同じようです。

一方、仕事を離れても、なぜか、野外スケッチで、神楽坂は
縁があります。

昨年春に、S先生の新宿教室の野外スケッチ、今年の春
は、K子先生の東京野外スケッチで、そして今年の「TOKYO
36景」展で出店したのが神楽坂の「兵庫坂」です。

会議が終わり、新幹線の乗車時間が来るまでの30分間、
スケッチスポットの定番、「CANAL CAFE」でコーヒーを
飲みながら、マイブックにスケッチしました。
もっとも、時間に遅れそうになり、息せき切って総武線の
列車に駆け込みました。

カナルカフェ


<本日の絵>
カナルカフェ
上の記事の写真と同じ場所から描きました。 描き始めたとたん、
右側の岸に停めてあったボートを、レストランのボーイさんが、
あれよあれよというまに、堀の真ん中まで引いていってしまい
空っぽに。 スケッチに加えておけばもう少し雰囲気がでるのですが。
現場スケッチでなければ、書きくわえているところです。

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スケッチ、女5人展

だいぶ時間がたってしまいましたが、途中まで書きかけだった記事
を完成させます。

1週間前の土曜日に、教室仲間の5人の女性が池袋、オレンジギャラリーで
開いた「スケッチ、女5人展」に行ってきました。

女5人展
「フィールドからのスケッチ通信」より

個性の違う5人の作品が、同じ場所で展示することでお互いに干渉しあい、
各人の個性が失ってしまうのではないかと行く前は思っていましたが、
それは杞憂だったようです。

迫力の歌舞伎座を描ききったYukaさん
静寂の中に独特の雰囲気を漂わせる新たな線描画に挑戦中のKarinさん
全紙の半分を占めるかと鮮やかな色の花でせまるRikaさん
ジブリの壁に絡まるつたを全紙に写し取ったMinakoさん
森と田園を豪快でかつ細部まで土と葉の匂いを醸し出すNorikoさん

各人のブースの中で、それぞれの個性を味わうことができます。その余韻も
冷めやらぬうちに、隣のブースに移動すると、それはまた異なるワールドへ。
近いがために、軽い驚きを伴います。

それぞれの個性を比較することで、鑑賞する立場からは、単独の個展とは
楽しみを味わうことができることも分かりました。



<本日の絵>
本日の絵はお休みします。



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京(みやこ)を去ること一千五百里 多賀城

この三連休は、仙台の歴史紀行を試みました。
ここでは昨日から本日にかけての成果を紹介
します。

仙台駅より東北本線で約15分ほど列車にゆら
れると、国府多賀城駅につきます。

駅の北部一帯が、奈良時代から平安にいたる
約200年間、東北一帯を統括していた、多賀城政庁、
多賀城廃寺跡からなる史跡公園になっています。

さらに駅の南には、東北歴史博物館が隣接して
おり、宮城県だけでなく、東北の古代から、現代
までの歴史を俯瞰することができ、久しぶりに
古代日本史のロマンに浸ることができました。

史跡を巡る道は、あたかもイギリスの起伏のある
丘と森を思わせます。
一方、里山の道は、奈良の山野辺の道を彷彿と
させます。
多賀城

結局、スケッチポイントは見つかりませんでしたが、
その理由は、紅葉と史跡と、湖と、昔奈良の古代の
道を歩きまわったときと同じ興奮を感じつつ、一か所
にとどまる気がしなかったためです。

仙台駅からほんのわずかな距離で、このような歴史
ロマンに浸れる場所があろうとは思ってもいませんで
した。次回は、全紙をかついでやってくることになるで
しょう。


本日の絵
ララポート豊洲3F

先週、3日間お台場の国際展示場に、詰めていました。
帰りに寄った、ララポート豊洲でマイブックに描いた、
ソファーに休む中学生たちです。




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錦繍の昭和記念公園

雲ひとつない快晴の空の下、甲州街道を
ひたすら西へ車を運転して、やってきたのは
真っ青な空をバックに、丹、紅、黄色、緑に
色づいた樹木の連なる国立昭和記念公園。

ラッキーなことに本日は入場料が無料。
さっそく、レンタサイクルで、広大な公園内を
駆け巡り、久しぶりに郊外の空気と、色
鮮やかな紅葉を楽しみました。
昭和記念公園

昭和記念公園2


あまりに見どころスポットが多いので、本格
スケッチは来年に持ち越しです。


本日の絵
昭和記念公園スケッチ

昭和記念公園サイクリングの途中で休憩の合間に描きました。(マイブック)
ヘルメットの赤、もみじの黄、紅、パラソルの紺と色とりどりなのですが、
これだけでは紅葉の景色とは分かりません。拡大スケッチはまだやった
ことはないのですが、それで色をつける必要がありそうです。

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知られざる来日外国人作家群 「よみがえる浮世絵」展(4)

前回に続き「よみがえる浮世絵」展の感想、第2番
です。

展示室に入ると、のっけからエミール・オルリック、
ヘレン・ハイド、バーサ・ラムと聞きなれない外国人
画家の作品が目に入ります。

エミール・オルリック

彼らは、いずれも日本の木版画に心を奪われ、
わざわざ来日して木版画を習得した人々です。
(図録の説明によっています)

さらに、フリッツ・カペラリという画家が、渡邊
庄三郎と組んで初期の「新版画」の主要な作家
として活躍しており、版画とは日本人のものだと
思いこんでいたので、予想外の展開です。

フリッツ・カペラリ

かさねて、新版画が軌道にのった昭和初期、エリ
ザベス・キース、ピーター・アーヴィン・ブラウン、
リリアン・メイ・ミラーポール・じゃクレーといった人々
がいて、中には現代(昭和30年代)まで活躍して
いた人もいたという事実は驚きでした。

なぜか、私には、定番の巨匠たち(川瀬巴水、伊東
深水など)の作品より、彼らの作品が印象に残りま
した。

理由を考えてみると、どうやら、自分が「線スケッチ」
にもっか格闘中だからこそということに気づきました。

 1)まずこれらの海外の人たちから受ける印象は、
   一言「けなげさ」です。
   一生懸命、日本の版画の技術をならい、日本の
   版画になりきろうとしている姿です。

 2)けれども、最後の最後「日本」になりきれないところ。
   技術のレベルではなく、「これが日本の版画だ」
   という伝統の美意識からははずれてしまう「素人
   っぽさ」。西洋の美意識が混じってきて生まれる、
   いい意味では個性、少し悪くとると若干の違和感。

たとえが変かもしれませんが、これらは、線スケッチ教室
の仲間の皆さんから受ける印象と通じるものがあります。
以前、ジョサイア・コンドルが河鍋暁斎に弟子入りして、
暁斎の本を書いたことを書きました。今にして思うと、
コンドルの真摯な記述に心ひかれたのも、同じ理由で
しょう)

どういうところかというと、

  ・皆さんが自らの道を真摯に模索して進んでいる。
  ・それぞれ自分らしさが出てしまっているところ。これが、
   見る側にとっても、同じ道をあゆむものにとって身近で
   刺激的。

一方、巨匠達の作品は、ひれ伏すばかりでとても身近には
感じられない。
   
ですから、今回の機会で、彼らの作品を知ったからには、
もっと知りたいという気持ちでいっぱいになりました。

(余談を「続き」に記します)

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仙台街路樹外伝

杜の都仙台の核心はいうまでもなく、定禅寺通り
を覆い尽くすかとばかりに枝をのばす欅並木です。

けれども、意外にも杜の都の顔である欅並木が
ある通りは数少ないのです。

5月以来丁寧に通りを観察しているのですが、
東京などでポピュラーな木、例えばプラタナスなどは
少なく、遠目からは、なにかひねこびた、ちんけな
並木が並んでいるなと思う通りが結構あります。
背も高くなく、樹肌も何か細かく縮んだ模様の
名も知れない(とその時は思いました)樹木です。

つい先日までは、「なんでこんな、こせこせとした木
をならべてるんだ。もう少しのびやかな欅を
ふやしたらどうだ]
などと悪態をつきながら歩いていたの
ですが、それはあさはかな見方でした。

ここ1週間の冷え込みで、おもしろくもないと見えた
その樹木たちが、なんと黄色と真紅に色づいてきた
ではありませんか。
南町通り
写真:南町通り
五つ橋通り
写真:五つ橋通り

近づいてよく見るとそれはなんと紅葉(カエデ?)です。
なるほど、欅の荒っぽい紅葉よりは、真紅にもえる街路樹を
と用意周到に計算されていたのですね。

これからの街歩きが楽しみになってきました。


本日の絵
青梅御嶽渓谷
先週の土曜日、まだ紅葉が3分の青梅御嶽渓谷の野外スケッチに
行ってきた時の線描です。人々がおおきな岩に取り付いています。
それらの人々の動きと、赤い岩と青い岩との対比、遠くの山並みと
手前のもみじの山の対比も面白いと感じて描きました。

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ベンチャー起業家渡邊庄三郎 「よみがえる浮世絵」展(3)

前々回の記事、「よみがえる浮世絵」で取り上げた
感想の第一点について述べます。

渡邊庄三郎が「新版画」というコンセプトで、海外に
活路を見出した経緯を読むと、彼が興した「新版画」
ビジネスが、欧米に追いつけ追いこせ一辺倒の当時
の日本で、いかに真逆の発想のビジネスだったか、
その勇気に脱帽してしまいます。

注目したいのは、その企画力です。あろうことか、まず
欧米の画家を取り込み、しかも彼らに浮世絵を描か
せる。また才能ある日本人の画家(橋口五葉など)を、
参加させ、彼らを新版画作成に夢中にさせてしまう。

橋口五葉 髪すき
出展:wikimedia commons 橋口五葉 髪梳ける女

発想も飛んでいるけれども、渡邊自身にビジョンと夢
と確信と情熱があったからに違いありません。

それが、新版画を描く画家だけでなく、さらには最終
作品(製品)を生み出すために欠かせない彫師、摺り師
たちも巻き込んでいると思います。

もちろん、最新の科学技術にもとづいた、製品開発を
めざしたり、革新的な発想にもとづくサービスビジネス
に関する現代のベンチャー事業とは違うことは認めます。

けれども、私には渡邊の心は「起業家精神」そのものと
思えたのですがいかがでしょうか。


本日の絵
大蔵公園の椿

今年の3月、世田谷区の都立砧公園横、世田谷区立大蔵運動公園
の椿を描きました。日本画ともちがう、余白をなくし徹底的に椿の葉と
花で埋めてみました。どのように色を塗るか考えあぐねて、そのまま
にしています。

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プチ旅行:秋保(あきう)大滝(仙台市)vs. 青梅御嶽渓谷(東京都)

先週土曜日は、青梅御嶽渓谷に野外スケッチ。
今週は、仙台市の秋保(あきう)大滝へ紅葉が見ごろ
ではないかと期待して、行ってきました。

青梅は、東京都内、秋保(あきう)は仙台市内。ともに
中心から西の方向、日帰りで行ける深山渓谷があり、
対比としてとりあげるにふさわしい紅葉の名所です。

青梅御嶽には新宿からJRで1時間半、秋保大滝までは
仙台駅前からバスで1時間半。日帰りできるプチ旅行
エリアといえます。

さらに秋保は古くから名湯としても知られ、いろいろな
美術館があるところも、青梅、御嶽とにています。

秋保温泉郷に近づくと、バスの車窓からは、やさしく錦に
つつまれた、優美な丸い曲線からなる山並みの景色が
つぎつぎと流れていきます。
まさに見頃を迎えていました。

秋保

温泉街の中心地「湯元」を発ち、さらに奥深い里をめざして
進むと、日本三大瀑布の一つ「秋保大滝」につきます。

終点のバス停をおりて、大滝不動尊の境内から、大滝に向かい、
滝壷に向かおうとしましたが、道が崩落しているため、下に
降りることができません。

そこで、滝のスケッチはあきらめ、持ってきたビールを飲んでから、
マイブックに見物人をスケッチ、そのあと戻る途中、橋の上から
眺めた山の紅葉の錦が美しかったので、F6のファブリアーノに
2時間スケッチして、帰りのバスに乗り込んだのでした。


本日の絵
秋保大滝

秋保大滝の滝壷に向かう道が交通止めになっている
箇所で、見物する人たちをマイブックにスケッチしました。
先々週、人物クロッキーを練習したせいか、最近
動き回る人物をすけっちすることが苦にならなくなりました。

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