「夢二ロマン 神戸憧憬と欧米への旅」 神戸ファッション美術館(2)

さて美術館訪問ですが、最初から躓きました。webであらかじめ行き方
を調べていたのですが、「六甲ライナー」で「六甲アイランド島」へ行
くというのを、三ノ宮から出発するポートライナーと思い込んでいたの
です。

あやうく三ノ宮へ行きそうなところを途中で気が付き、梅田から阪神で
魚崎駅へ、そして六甲ライナーに乗り換えて無事六甲アイランドに着き
ました。

      神戸ファッション美術館3 神戸ファッション美術館2

予想外に美術館はとても立派でモダンな建物の中にありました。にもか
かわらず、料金がとびきり安い!(65歳以上は250円)

さすが、デザイン都市神戸だけあります。

さて、以下美術展の感想です。

1.予想以上の数のスケッチが展示されていました。大変儲けものでした。
  鉛筆、ペンの線描は、いずれも夢二タッチで、スケッチですら夢二だ
  とすぐにわかります。

2.スケッチの対象は海岸や街の風景もありますが、人物が多く、風景で
  も単独のものは少なく、働く人や何か動作をしている人物が入ってい
  ます。

  有名な夢二の美人画は今回の美術展でも多数展示されていましたが、
  あの柳腰の美人は測ると12-15等身で、よく見るととても不自然
  なのです。しかしスケッチの人物はいずれも実際の人物の姿を写し取っ
  ています。

3.今回のテーマに沿って、スケッチは米国、欧州と晩年の海外でのスケッ
  チのみなので、人物は欧米人です。彼らの顔がきちんと描き分けられて
  いて描き方の参考になりました。

4.同じく、建物の描き方やカルフォルニアの海岸風景は、その場の特徴が
  よく捉まえられていて、(モントレ―の海岸など私も行ったことがある
  ので見た瞬間懐かしさを覚えました)楽しんで鑑賞できました。

以上、私だけかもしれませんが、夢二がスケッチ帳を常に持ち歩き、絶えず
スケッチやメモを取っていることを初めて知りました。男女関係のエピソー
ドの印象が強い夢二ですが、何を見てもスケッチしている姿が浮かんで何か
親近感がわいてきました。

なお、今回の展示では、定番の美人画だけでなく版画や、本の装丁画、楽譜
の表紙など、デザイン系の作品も多く展示されていました。美人画だけの印
象が強かった私はその商業的才能に驚くばかりです。(美人画より素晴らし
いかもしれません)

今回は詳細省きます。

<本日の絵>
竹久夢二
竹下夢二展2

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TAG : 神戸

「夢二ロマン 神戸憧憬と欧米への旅」 神戸ファッション美術館(1)

先日の日曜日の朝、神戸ファッション美術館で開催中の表題の
美術展に行ってきました。

10日ほど前に偶然新聞記事でこの美術展のことを知りました。

竹久夢二については、関連の書籍や美術展カタログでそれなり
に読んだり見たりしていたのですが、美術展などで原画を見る
ほどではありませんでした。

しかし、記事の中で「米国、欧州で描いた素描、スケッチを展
示している」との言葉に心を動かされました。

さらに加えれば、一月前に、竹久夢二美術館の石川桂子氏著
「竹久夢二 《デザイン》 モダーンガールの宝箱」(講談社 
2012年)を読んだばかりだったのです。

夢二の美人画という定番の絵ではなく、そのデザインセンスに
驚かされました。

このようなことも重なり、「神戸ファッション美術館」という
聞きなれない美術館にでかけることにしました。
(続く)

<本日の絵>
竹久夢二
竹下夢二展

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「TAMAのペンスケッチ教室 第1回教室展」 訪問

表題のペンスケッチ展が現在開催中です。

関西ペンスケ会のメンバーの一人TAMAさんのペンスケッチ
三教室合同の展覧会です。

28日の平日、つかしんの教室の帰りに訪問しました。
場所は、大阪難波千日前の画材店、ユーアーツの三階です。
なんばグランド花月のすぐ近くにあり、繁華街の賑わいの中
を進むと、画材店の前からは人の往来が少なくなり落ち着き
ます。

 前の道 入口2 入口3

会場には約30点ほどF6を中心に展示されています。応対し
ていただいた当番の生徒さんによれば、すべての作品はこ
の展覧会のために制作したものだそうです。

会場 会場2 会場3

久しぶりに多くの方の作品を一度に見ることができました。
多彩なモチーフと画風の作品がならび、楽しい空間が広が
ります。永沢方式の特徴の、風景の中に活き活きと人物が
描かれているのも楽しさを増しています。

講師のTAMAさんの4枚の展示作品はいずれも水族館の風景
を描いたものです。(一部は<本日の絵>のポストカードをご
覧ください)

壁一面が青く統一されていて、壁一面に目が行きます。中でも
縦長にまとめられた作品はサイズが大きいこともありますが、
水槽の中の魚群や、底の様子が迫ってきます。大変な迫力です。

机の上には、力強い恐竜の骨の全身像を描いたスケッチブック
も展示されています.。額装展示作品のやさしい線描に対して、
スケッチブックでは力強い線描で描かれ、これも必見です。

教室展は、5月7日まで開催します。ご関心のある方は是非足を
お運びください。
(末尾に、詳しい案内状を掲載します。)

<本日の絵>
(1)ポストカード TAMAさん作
作品ポストカード

(2)案内状
スケッチ展案内状

スケッチ案内状2

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「川端くみ展 キューバ・グアテマラを歩いて描いて」訪問

関西ぺんすけ会の仲間の一人である川端くみさんの個展
が1月10日から天王寺の茶臼山画廊で始まり、初日に訪問
してきました。

案内状2

会場 会場2 会場3

テーマは副題にあるとおり中米の国々の海外スケッチで、大小
あわせて23枚の絵が展示されています。(例を<本日の絵>に
示します。)

線を活かすように透明水彩で彩色された線スケッチの作品は、
白い壁の背景とあいまって会場内が明るさであふれています。

加えて、中南米独特のカラフルな建物や見慣れない植物が、
作者の軽快な線のタッチと彩色で見る側も作者とともにウキウ
キとした旅気分させてくれます。

特に、注目したいのは人物です。最初は異国の建物や植物な
ど景観に眼が行くのですが、よくみるとところどころに人物が描
かれ、その人々が中米の人々ならこうだろうなと思わせる体型
と日本人ではみられないポーズをしているのです。

それが、さらに海外スケッチとしての絵を魅力的にさせています。

なお、それぞれの絵をよく見ると右下に茶色の小さな木枠で絵が
示されています。作者に尋ねると絵の中のここを見てほしい部分
をピンポイントとして示したのだそうです。

          会場4


いいアイデアですね。

なお、川端、くみ展は日曜日(15日)まで開催されています。
ご関心のある方はぜひ訪問してください。

個展開催日 2017年1月10日(火)~15(日)
      12:00~19:00まで 最終日は17:00まで。

展示会場  茶臼山画廊  (ちゃうすやま がろう)
      大阪市天王寺区茶臼山町1-11
      06-7502-1055
アクセス   近鉄阿部野橋駅、JR 地下鉄天王寺駅から徒歩5分


<本日の絵>
展示作品ポストカードより
川端くみ展(縮小)

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「円山応挙 -写生を超えて-」展訪問

今年も残り少なくなりました。

昨年までは、線スケッチに関連して訪問した美術展を都度
記事にしてきましたが、今年は訪問しっぱなしで記事を書く
ことがあまりできませんでした。

年度末までに、いくつか追加で書いていこうと思います。

さて、ここでは昨日まで東京根津美術館で開催されてい
た表題の美術展に先週木曜日訪れたので、紹介します。

もともと、2週間か3週間前に見たNHKの日曜美術館の番組
を見たのがきっかけです。

番組では、本格作品だけでなく、今回の副題にもある、写生
帖を映し出しました。

<本日の絵>に示したように、克明な描写に驚きました。

実際、実物を目の当たりにした時には、とても江戸時代の人
が描いたものとは思えませんでした。

驚きはその克明な描写だけではありません。一次写生だけ
でなく、そっくり同じ写生帖が存在するのです。

さらに、一時写生をさらに、浄書した写生帖まであります。

解説によれば、これら写生帖は現代考えられている、本画の
ための下絵ではないということです。同じ複写があるのは、手
本として使うためだったとの戦後の研究成果があり、写生帖の
絵そのものが真剣な本画であったとのこと。

いずれにせよ、円山応挙が当時、再考の画家とされていた理
由がわかる気がしました。 

<本日の絵>
円山応挙 「写生図鑑」
写生(縮小)

蜜柑の皮をむいた状態の写生があります。実はこの図を見る
前に、スケッチ教室のある生徒さんが、与えられた蜜柑の写生を
そのままスケッチせず、皮をむいた状態を作って写生したのを、
発想が素晴らしいと思いました。ところが応挙も同じように皮をむ
いた姿を描いていました。その部分を右上に部分を拡大して示し
ました。

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