「川端くみ展 キューバ・グアテマラを歩いて描いて」訪問

関西ぺんすけ会の仲間の一人である川端くみさんの個展
が1月10日から天王寺の茶臼山画廊で始まり、初日に訪問
してきました。

案内状2

会場 会場2 会場3

テーマは副題にあるとおり中米の国々の海外スケッチで、大小
あわせて23枚の絵が展示されています。(例を<本日の絵>に
示します。)

線を活かすように透明水彩で彩色された線スケッチの作品は、
白い壁の背景とあいまって会場内が明るさであふれています。

加えて、中南米独特のカラフルな建物や見慣れない植物が、
作者の軽快な線のタッチと彩色で見る側も作者とともにウキウ
キとした旅気分させてくれます。

特に、注目したいのは人物です。最初は異国の建物や植物な
ど景観に眼が行くのですが、よくみるとところどころに人物が描
かれ、その人々が中米の人々ならこうだろうなと思わせる体型
と日本人ではみられないポーズをしているのです。

それが、さらに海外スケッチとしての絵を魅力的にさせています。

なお、それぞれの絵をよく見ると右下に茶色の小さな木枠で絵が
示されています。作者に尋ねると絵の中のここを見てほしい部分
をピンポイントとして示したのだそうです。

          会場4


いいアイデアですね。

なお、川端、くみ展は日曜日(15日)まで開催されています。
ご関心のある方はぜひ訪問してください。

個展開催日 2017年1月10日(火)~15(日)
      12:00~19:00まで 最終日は17:00まで。

展示会場  茶臼山画廊  (ちゃうすやま がろう)
      大阪市天王寺区茶臼山町1-11
      06-7502-1055
アクセス   近鉄阿部野橋駅、JR 地下鉄天王寺駅から徒歩5分


<本日の絵>
展示作品ポストカードより
川端くみ展(縮小)

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

「円山応挙 -写生を超えて-」展訪問

今年も残り少なくなりました。

昨年までは、線スケッチに関連して訪問した美術展を都度
記事にしてきましたが、今年は訪問しっぱなしで記事を書く
ことがあまりできませんでした。

年度末までに、いくつか追加で書いていこうと思います。

さて、ここでは昨日まで東京根津美術館で開催されてい
た表題の美術展に先週木曜日訪れたので、紹介します。

もともと、2週間か3週間前に見たNHKの日曜美術館の番組
を見たのがきっかけです。

番組では、本格作品だけでなく、今回の副題にもある、写生
帖を映し出しました。

<本日の絵>に示したように、克明な描写に驚きました。

実際、実物を目の当たりにした時には、とても江戸時代の人
が描いたものとは思えませんでした。

驚きはその克明な描写だけではありません。一次写生だけ
でなく、そっくり同じ写生帖が存在するのです。

さらに、一時写生をさらに、浄書した写生帖まであります。

解説によれば、これら写生帖は現代考えられている、本画の
ための下絵ではないということです。同じ複写があるのは、手
本として使うためだったとの戦後の研究成果があり、写生帖の
絵そのものが真剣な本画であったとのこと。

いずれにせよ、円山応挙が当時、再考の画家とされていた理
由がわかる気がしました。 

<本日の絵>
円山応挙 「写生図鑑」
写生(縮小)

蜜柑の皮をむいた状態の写生があります。実はこの図を見る
前に、スケッチ教室のある生徒さんが、与えられた蜜柑の写生を
そのままスケッチせず、皮をむいた状態を作って写生したのを、
発想が素晴らしいと思いました。ところが応挙も同じように皮をむ
いた姿を描いていました。その部分を右上に部分を拡大して示し
ました。

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

奈良国立博物館・東大寺周辺探訪(3) 「NARA IN MY EYES」個展訪問

奥村記念館の展望台からのパノラマを紹介しましたが、その眼下に、
駐車場と周りを囲む建物群が見えました。

観光客らしい人々が群れ動いており、通常の民家ではなさそうです。
記念館からさっそく向かいます。

そこは、「夢風ひろば」という名称のいくつかのお店が集まった観光拠
点でした。特に目立ったのは、広場の入り口と会場に置いてあった、
水彩画の個展の案内です。

夢風広場2 正倉院展4 正倉院展3 夢風広場

やさしい絵にひかれて中に入ることにしました。(<本日の絵>)

作者の名前は、モンタノ ディオスダド エルマーさんといい、フィリピン
出身の方で、日本人の奥様との結婚を機に2009年以来奈良に移住し、
奈良で画家活動をされている方でした。(詳しくは、作者のブログをご覧
ください。)

           正倉院展7

作風は美術教育をきちんと受けられた確かな描写力の絵ですが、お人
柄か(実際、優しい笑顔でお話いただいきそう感じました)、穏やかで
やさしさに溢れています。

<本日の絵>では、オーソドックスな絵しか示していませんが、奈良の
各所を描いた作品では、日本人ならば、どうしても絵葉書的な構図にな
るところを、名所風景と人物群を組み合わせるなど新しい構図が多く、奈
良を新しい視点で描く試みに新鮮な驚きを覚えました。

会場では、奥様がいろいろと気を配り切り盛りされていました。異国での
画家活動はいろいろご苦労が絶えないと思いますが、奥様ともども頑張
っておられる様子が伺え、暖かい気持ちで会場をあとにしました。

<本日の絵>
モンタノ ディスダド エルマー氏個展案内と作品
作品(縮小)

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

第68回正倉院展訪問(2)

さて、正倉院展の展示ですが、以下の分類で示されていました。

1.聖武天皇のご遺愛の品々
2.献物に関わる宝物
3.天平の音楽と舞踊
4.聖武天皇一周忌齋会と法会の荘厳
5.天平伽藍の供養と荘厳
6.奈良時代の金属生産
7.奈良時代の暮らしと装身具
8.正倉院文書
9.聖語蔵の経巻

一言で感想を言えば、実物を見るのと印刷物を見るのとでは、印象が
まったく違ったということです。待ち行列をしてみるだけの価値を実感
できました。

いつものように線スケッチの見方で眺めると、どの品も、机の上に置い
てスケッチしたくなるほど魅力的です。

作品の保存状態がよいせいか、仕上げがきっちりしているだけでなく、
模様のデザインも鮮やかに残っていて、エキゾチックな雰囲気が魅力
を増しているように思います。

今回の展示品では、床几や楽器、法会で使われた布の断片、大きな
幡の残訣欠のデザイン、金属装身具など、手元で実物を見てスケッチ
してみたいものです。

なお、今回初めて知ったのですが、なら仏像館、中国古代青銅器<坂
本コレクション>の展示も同時に見ることができました。

特に、中国古代青銅器の坂本コレクションは圧巻でした。もう一度時間
をかけて見てみたいと思います。

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(正倉院展待ち行列)
正倉院展777(縮小) 



テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

TAG : 人物スケッチ

第68回正倉院展訪問(1)

毎年秋、テレビでは正倉院展のニュースが流れますが、一度も訪れたこと
はなかったと思います。(もしかしたら、若いころ一度訪れたかもしれません
が、記憶がありません。)

理由は、テレビ画面で映し出される入場待ちの人々の長い行列です。館内
の押し合いへし合いを想像すると、とても行く気がしなかったのです。

とはいえ、日本人と生まれたからには、死ぬまでに一度は見ておかねばとの
思いもあり、金曜日の奈良のスケッチ教室が終わった後、思い切ってでかけ
ました。

国立博物館を目指して県庁前の大通りを進むと、平日にも関わらず、人々で
にぎわっています。

どうやら、イベントが行われているようです。近づくと、食のイベント「C'festa
2016 in 奈良・馬見」とあります。

             奈良Cfesta 

残念ながらすでにコンビニランチを食べたので、横目で見ながら進むだけです。
さらに進むと、国立博物館の建物が見えてきました。

正倉院展の入り口は、遠くに白いテントが並んだ、新館のようです。

           正倉院展6 

当日券は簡単に買えましたが、すぐに長蛇の列が始まります。このような時に力を
発揮するのが人物スケッチです。2枚ほど目の前に並ぶ人々を描く間にあっという
間に入場口につきました。
(続く)

<本日の絵>
マイブック  正倉院展入口の待ち行列
人物スケッチ(正倉院展)

テーマ : art・芸術・美術 - ジャンル : 学問・文化・芸術

TAG : 人物スケッチ