京阪神の街をどう描くか、問題意識の整理(9)

4) 大阪城およびその周辺
     大阪といえば、大阪城ははずせません。が、あまりにも月並みなので、
     これまで近づかないようにしていました。
     心のどこかに、鉄筋コンクリート造りの天守閣ということで、少し、馬鹿に
     していたのかもしれません。

     しかし、若いころのくすんだ天守閣と違って、近年は、金色の装飾がな
     されており、なかなかはなやかなのです。

     確か、再建天守閣は徳川幕府が建てた大阪城の天守閣だったはずで
     すが、江戸時代の天守にこのような装飾があったのか、それとも装飾
     だけ秀吉時代の天守の装飾にしたのでしょうか。

     いずれにせよ、この派手さは、描きがいのあるものです。

     以前、大阪に出張に来た時に大阪城をバックに、桜を描いたことがあり
      ます。

     それ以来、お城から遠ざかっていますが、このたび森ノ宮に新たにでき
     たカルチャースクールにお世話になることになり、はじめて森ノ宮から、
     大阪城を訪れました。

     実は、このルートが正式の登城ルートらしく、これまでの、大阪城公園駅
     からの北側のルートとはまったく印象が違うことがわかりました。

     特に内堀の石垣の上に近代建築が見えかくれします。これまでまったく
     注目していなかったのです。旧第四師団司令部庁舎で、最後は市立博
     物館として使われもので、現在は未使用のままです。

     天守閣と組み合わせると、なかなか面白い組み合わせになりそうです。
     いつか、描こうと考えています。

     なお、最近の大阪はどこも、海外の観光客、特に中国および韓国の人たち
     でいっぱいですが、大阪城も例外ではありません。

    観光客とお城を入れて、お堀越しの大阪の都市の眺望のラフスケッチを行
    なったのですが、未完のままです。いずれご紹介します。

以上、江戸城(皇居)も魅力的なスケッチポイントではありますが、あえて比較
するとくまなく城内を歩くことができ、天守を持つ大阪城は、入場制限がなく、
思う存分スケッチできるぶんだけ不満が少ないかもしれません。
(続く)

<本日の絵>
マイブック  人物スケッチ(阪急神戸線)
人物スケッチ(阪急神戸線)048(縮小)
赤ちゃんの表情に注意して描いたのですが、
少し怪しい目つきになってしまいました。

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京阪神の街をどう描くか、問題意識の整理(7)

2) 東京で描きなれたスケッチの対象に、近代建築があります。東京は、
     空襲だけでなく戦後から高度成長期に、近代建築が次々と取り壊さ
     れたこともあり、広大な東京にばらばらに散らばっている近代建築を
     探しに出かけるという感じです。このような事情は大阪も同様だと思
     っていました。

     確かに、見かけはそうなのです。しかし、大阪の環状線が、山手線に
     比べて一回り小さいこととにていると思うのですが、少々事情が違い
     ました。

      最初に廻ったのは、定番の場所です。梅田から徒歩で南下して淀
      屋橋近辺、大阪市役所と日銀大阪支店が相対する場所に出ます。
      土佐堀川にかかる淀屋橋が心地よい。広い空の下、思いっきりレト
      ロなデザインのオーラを周りに放っています。高速道路 に押しつぶ
      された、かわいそうな東京の日本橋が思いこされます。

       そして、この淀屋橋の東西に、中の島に数々の近代建築群が現れ
      るのに驚 きました。

       さらに、中之島の東南の北浜を歩くと、有名なレトロ建築だけでなく、
       次々に無名のビルが見つかるのです。

       このように、ビル間の密度が濃いのが大阪の特徴です。実は、すで
       に淀屋橋や無名のビルをスケッチしているのですが、ブログではま
       だ未発表です。よりどりみどりで絞り切れていないのです。いずれ本
       格的に描 いてみたいと思います。

       なお、北浜を歩いているときに、緒方洪庵の適塾が突然現れたことも
       新鮮な驚きでした。その部分だけ江戸に引き戻されます。


以上、徐々に東京とは異なる特徴があらわになってきました。
(続く)

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(阪急京都線)
人物スケッチ(阪急神戸線)046(縮小)
いつもは、電車のスケッチでは女性の服の模様まで描く余裕がないのですが、
このときはやけに細かいところまで描いています。

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京阪神の街をどう描くか、問題意識の整理(6)


1) 大阪のスケッチポイントは、まず梅田近辺から始めました。
     以前からなじみがあるところだからです。

     私が知らないうちにこの近辺は大幅に変化していましたが、
     基本的には現代のビル群なので、東京でのスケッチポイン
      ト探しを応用することができます。いくつか大阪らしいポイ
      ントを見つけましたが、ここでは詳しく述べません。

      しかし、梅田はそれだけではありません。阪急梅田駅から
      東側、そして曽根崎警察署から御堂筋に沿って南へ歓楽街
      が。

      今から思えば、当たり前ですが、東京に比べて、食べ物のお
      店の多さに圧倒されました。しかもはでな広告に強いインパ
      クトを受けます。おまけにコストパフォーマンスもよい。徐々に、
      大阪らしさを体感してきました。

       そして忘れてはいけません。曽根崎は徳兵衛、お初の「曽根
       崎心中」の舞台です。

       江戸・東京に比べて歴史的事件を思い起こすことが少ないと
       初めに述べましたが、こうやって教科書で習ったことが出てく
       るとうれしくなります。

(続く)

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(阪急神戸線)
人物スケッチ(阪急神戸線)045(縮小)

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京阪神の街をどう描くか、問題意識の整理(5)

4) 倉方 俊輔 (著), 柴崎 友香 (著), 死後くん (イラスト)「大阪建築 みる・あるく・かたる」
     ( 京阪神Lマガジン 2014)
                                        大阪建築みるあるかたる

京阪神の都市の中で、大阪市はこれまでの都市と違って、街歩きスケ
ッチの対象としてどのようなところに関心を持ったらよいか、見当がつ
かない街でした。

その原因は、単純に大阪になじみがなかったということにあります。また
単に梅田周辺や大阪城周辺を歩いているだけでは、見かけの都市景観
は、東京と変わりません。空襲にも逢っているので、古い建物は残ってお
らず描きたい気持ちが沸き起こってこないのです。

もう一つの原因は、東京の場合は、街の景観をみるにつけ江戸幕府以
来現代まで一連の歴史的事件(政治経済、学芸一般)が具体的人名を持
つ個々の具体的な人間の活動として思い描くことができるのですが、大
阪の場合は、巨大都市にも関わらず学校でならったレベルの知識では、
街の景観と歴史的活動を重ね合わせることができないのです。

もちろんそれは私自身の勉強不足があるのは間違いありません。そこで、
3年前から、あせらず大阪の街を歩き続けることにしました。

昨年までの大阪街歩きからのスケッチポイント探しの印象を順不同で並べ
てみます。
(続く)

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ(阪急神戸線)
人物スケッチ(阪急神戸線)044(縮小)

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京阪神の街をどう描くか、問題意識の整理(4)

   室町期の絵画については、すでに「松岡正剛著「山水思想 もう一つの日本」
   (五月書房 2003年)」のタイトルの記事
の中で書いています。
   未完のままので、いずれ、章をあらためて書いてみたいと思います。

   以上のような、観点で最近選んだのは、冒頭の「京都時代MAP」の二つの本で
   す。 戦国、豊臣期の地図と現代を照らし合わせるのにもってこいの本でした。

<本日の絵>
マイブック 人物スケッチ人物スケッチ(阪急神戸線)043(縮小)
目の前に座ったカップル。左側の女性は、さかんに右の男性の腕を
握ったり、さすったりとあわただしい動きです。よほど、相手に惚れて
いるのでしょう。 手の動きを描いてみました。

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