東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(3)
絵巻以外の絵画も見逃せないものが数多くありましたが、
ここでは、まとめて書くことにします。
1)「中世水墨画と初期狩野派」
→狩野元信の筆力に強い印象を受け、これまで知らなか
った狩野雅樂助の絵に魅せられました。
2)「華ひらく近世絵画」
→展示作品の作者の豪華さに驚きます。例えば、
狩野永徳、長谷川等伯、狩野山雪、狩野探幽、土佐光起
尾形光琳、伊藤若冲です。
これだけのそろい踏みは、そうそうない上に、今回の目玉
の一つである「松島図屏風」は、噂にたがわない作品です。
ただ、線スケッチを描く立場で眺めると、聞きなれない作者
の絵に今回は惹かれました。
・長谷川左近筆「牧牛・野馬図屏風」
→中国宋時代の水墨画風なのに、桜が描かれて、不思
議な感じ。馬の姿態は見事。
・曽我二直庵筆「鷲鳥図屏風」
→勢いのある岩と波頭、鷲のすさまじい描写力。
・狩野山雪筆「十雪図屏風」
→通常の水墨画に比べて、建物の中の人物が数多く描
かれているのが興味深い。はるかかなたに、お城に向
かう米粒のように描かれた軍団が印象的、効果的。
<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 自分の手

教室の4番目の練習作品。手首だけでなく、肘近くまで描いてみ見ました。
ここでは、まとめて書くことにします。
1)「中世水墨画と初期狩野派」
→狩野元信の筆力に強い印象を受け、これまで知らなか
った狩野雅樂助の絵に魅せられました。
2)「華ひらく近世絵画」
→展示作品の作者の豪華さに驚きます。例えば、
狩野永徳、長谷川等伯、狩野山雪、狩野探幽、土佐光起
尾形光琳、伊藤若冲です。
これだけのそろい踏みは、そうそうない上に、今回の目玉
の一つである「松島図屏風」は、噂にたがわない作品です。
ただ、線スケッチを描く立場で眺めると、聞きなれない作者
の絵に今回は惹かれました。
・長谷川左近筆「牧牛・野馬図屏風」
→中国宋時代の水墨画風なのに、桜が描かれて、不思
議な感じ。馬の姿態は見事。
・曽我二直庵筆「鷲鳥図屏風」
→勢いのある岩と波頭、鷲のすさまじい描写力。
・狩野山雪筆「十雪図屏風」
→通常の水墨画に比べて、建物の中の人物が数多く描
かれているのが興味深い。はるかかなたに、お城に向
かう米粒のように描かれた軍団が印象的、効果的。
<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 自分の手

教室の4番目の練習作品。手首だけでなく、肘近くまで描いてみ見ました。
東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(2)
今回の展覧会のわたしの一番の目標は、絵巻物です。
展示作品の目玉の一つに、「吉備大臣入唐絵巻」と「平
治物語 三条殿夜討」があります。
ともに、国外に流出した逸品として有名ですが、なかなか
見る機会がない作品で、線スケッチの立場から、この機
会を見逃すわけにはいきません。
まず、今回展示の絵巻を示します。(平治物語絵巻)
(以下すべて出典は、wikimedia commons)




以上の写真では直接伝わってきませんが、この絵巻の
保存状態には驚きました。
それは、今描いたといわれても信じてしまうほどの色鮮
やかさです。
しかも、絵そのものは、現代の劇画か山口晃の絵かと
思わせるほど、古色を感じさせない線描画です。
甲冑を身にまとった武士の軍勢と軍馬の群れの描写の
美しさ、ダイナミックな姿態と場面の臨場感は、作者が只
者ではないことを示しています。
人物の顔は後ろ、斜め、正面からと描き分けられ、馬や
牛車の牛も含めて躍動感に満ちています。
日本の絵は「ひきめ・かぎばな」と思いこんでいたら、とん
でもない、人物の目は、きちんと黒眼が描かれ、それが
様々な向きに。
驚く目、いぶかる目、笑う目、見つめる目、さらには、お茶
目な目など、さまざまな表情を見せているのには驚きます。
さらに、身体についても、手足、指先は、丁寧に描かれてい
て、どのような姿勢も重心が不自然なく描かれています。
そして、以前から不思議におもっていたこと。
絵巻物は、大抵空の上から斜めからの俯瞰図ですが、ど
のように、人物を写生したのでしょうか?空想で描いたとし
ては、あまりにも迫真的です。
以上、もし、現代の劇画や絵画と並べれば、圧倒的にこの
絵に軍配があがるのではないでしょうか。
<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 鉛筆 自(手)像

演習作品の3です。特に説明は不要です。
展示作品の目玉の一つに、「吉備大臣入唐絵巻」と「平
治物語 三条殿夜討」があります。
ともに、国外に流出した逸品として有名ですが、なかなか
見る機会がない作品で、線スケッチの立場から、この機
会を見逃すわけにはいきません。
まず、今回展示の絵巻を示します。(平治物語絵巻)
(以下すべて出典は、wikimedia commons)


以上の写真では直接伝わってきませんが、この絵巻の
保存状態には驚きました。
それは、今描いたといわれても信じてしまうほどの色鮮
やかさです。
しかも、絵そのものは、現代の劇画か山口晃の絵かと
思わせるほど、古色を感じさせない線描画です。
甲冑を身にまとった武士の軍勢と軍馬の群れの描写の
美しさ、ダイナミックな姿態と場面の臨場感は、作者が只
者ではないことを示しています。
人物の顔は後ろ、斜め、正面からと描き分けられ、馬や
牛車の牛も含めて躍動感に満ちています。
日本の絵は「ひきめ・かぎばな」と思いこんでいたら、とん
でもない、人物の目は、きちんと黒眼が描かれ、それが
様々な向きに。
驚く目、いぶかる目、笑う目、見つめる目、さらには、お茶
目な目など、さまざまな表情を見せているのには驚きます。
さらに、身体についても、手足、指先は、丁寧に描かれてい
て、どのような姿勢も重心が不自然なく描かれています。
そして、以前から不思議におもっていたこと。
絵巻物は、大抵空の上から斜めからの俯瞰図ですが、ど
のように、人物を写生したのでしょうか?空想で描いたとし
ては、あまりにも迫真的です。
以上、もし、現代の劇画や絵画と並べれば、圧倒的にこの
絵に軍配があがるのではないでしょうか。
<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 鉛筆 自(手)像

演習作品の3です。特に説明は不要です。
東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」(1)
線スケッチをはじめてから、西洋美術、現代アート一辺倒だった姿勢
から、日本美術の魅力に気がつき、線スケッチの視点から、日本美術、
特に絵画の展覧会訪問をここ数年続けています。
現在、開催中の、東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館
日本美術の至宝」は、普段見られない作品が見ることができるというこ
とで、1月の故宮博物院の展覧会に続き、東京国立博物館に足を運び
ました。

展覧会の主な構成は、
1)仏のかたち、神のすがた
2)海を渡った二大絵巻
3)静寂と輝き−中世水墨画と初期狩野派
4)アメリカ人を魅了した日本のわざ−刀剣と染織
5)華ひらく近世絵画
6)鬼才 曽我蕭白
となっています。
観終わったあとの全体の感想は、これほどの名品が、海外にあるという
のは、という若干嘆きがまじった複雑な気持ちです。
(今回の展示作品は、いずれも取りこぼしのない、国宝、重文級の作品
ばかりです。)
驚きは、1)「仏のかたち、神のすがた」の素晴らしさです。残念ながら、
照明の暗さで詳細が見えないのですが、特に仏画は、ほとんど国宝級で、
これほど質の高いものがそろった例はないのではないかと感じました。
暗くて見れなかった作品を、カタログで確認したところ、さらにその水準の
高さが把握できました。

(続く)
<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 鉛筆 自(手)像

練習作品の第2弾です。
出来るだけ、普段とらない指の形を描きました。
から、日本美術の魅力に気がつき、線スケッチの視点から、日本美術、
特に絵画の展覧会訪問をここ数年続けています。
現在、開催中の、東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館
日本美術の至宝」は、普段見られない作品が見ることができるというこ
とで、1月の故宮博物院の展覧会に続き、東京国立博物館に足を運び
ました。

展覧会の主な構成は、
1)仏のかたち、神のすがた
2)海を渡った二大絵巻
3)静寂と輝き−中世水墨画と初期狩野派
4)アメリカ人を魅了した日本のわざ−刀剣と染織
5)華ひらく近世絵画
6)鬼才 曽我蕭白
となっています。
観終わったあとの全体の感想は、これほどの名品が、海外にあるという
のは、という若干嘆きがまじった複雑な気持ちです。
(今回の展示作品は、いずれも取りこぼしのない、国宝、重文級の作品
ばかりです。)
驚きは、1)「仏のかたち、神のすがた」の素晴らしさです。残念ながら、
照明の暗さで詳細が見えないのですが、特に仏画は、ほとんど国宝級で、
これほど質の高いものがそろった例はないのではないかと感じました。
暗くて見れなかった作品を、カタログで確認したところ、さらにその水準の
高さが把握できました。

(続く)
<本日の絵>
マルマン クロッキー帳 鉛筆 自(手)像

練習作品の第2弾です。
出来るだけ、普段とらない指の形を描きました。
新宿御苑全紙スケッチ
前回の記事の続きです。
4月の半ばに目星をつけた日本庭園背後の丘に
ある桜の巨木へ急ぎました。
巨木の幹と天空に広がる桜の花、幹越しに見え
る庭園と散策する人々、そして御苑のシンボル
である、NTTドコモビルを枝越しに見る。
とまあ、欲張り極まりない構図を狙ったものです。

(上は桜が咲いている時の写真です)
時間もないので、まず幹の輪郭だけと思いまし
たが、人の動きが気になり、三々五々集まる人
びとも、写生に徹して描いてみました。
(そのせいか、ありきたりの姿勢ばかりになっ
てしまいました)→<本日の絵>をご覧ください。

これから、線の手直しが必要ですが、どうやって
桜を表現したらよいか、考えあぐねています。
<本日の絵>
アルシュ 全紙 新宿御苑の桜(作成途中)

4月の半ばに目星をつけた日本庭園背後の丘に
ある桜の巨木へ急ぎました。
巨木の幹と天空に広がる桜の花、幹越しに見え
る庭園と散策する人々、そして御苑のシンボル
である、NTTドコモビルを枝越しに見る。
とまあ、欲張り極まりない構図を狙ったものです。

(上は桜が咲いている時の写真です)
時間もないので、まず幹の輪郭だけと思いまし
たが、人の動きが気になり、三々五々集まる人
びとも、写生に徹して描いてみました。
(そのせいか、ありきたりの姿勢ばかりになっ
てしまいました)→<本日の絵>をご覧ください。

これから、線の手直しが必要ですが、どうやって
桜を表現したらよいか、考えあぐねています。
<本日の絵>
アルシュ 全紙 新宿御苑の桜(作成途中)








